公開され、試しに一話投稿して色々弄くってみましたが、どうにも明朝体が読みにくい。執筆もゴシックですし、なろう系や一般的なWEBサイトの文字もゴシックなので、それになれているせいか、明朝体だと全然頭に入ってこないのです。
印刷物は明朝体で慣れているのですが、スマホやパソコンの画面で明朝体だと妙に視線がずれると言いますか、脳みそをすかっと通過してなーんも記憶されません。
お陰で他の方々の小説を読んでもピンと来ない。部分的にこの言葉選び好きだなとか、そういうのはあるんですがキャラクターが脳内でまーるで動かない。
自分の投稿した小説を読み返しても、執筆用のエディタ画面とだいぶ違う印象で、凄い苦手な文字列に感じてしまう。ただでさえ硬質な地の文なので、尚更違和感が出てしまって困っております。
短文を連続させ高密度にするという、割と珍しい文体を今は好んでいるので、それとの相性も悪いようです。
スマホで明朝体ってこんな読みにくいのかとしみじみ。脳がゴシック慣れしているせいなんだろうと思いますが。
どうしたものか。
近況ノートはゴシックなので読みやすいですね。
試しに未公開部分を適当に置いてみます。
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翌日。
眼前に見えてきた群れ。馬車の、まさしく群れというべきそれを見て、オーギュスタスは驚嘆の声をあげる。
「うお、ホント大規模ですね」
「ああ、ギュスターブの隊商は交易商の大型隊商を除けば、この一帯最大級の隊商だからな。それに無所属の行商人や他の商会に人間も混じっているから、なおだろう」
隊商を組むと移動速度は落ちるものの、旅の安全が格段に上昇する。落荷や脱輪など不慮の事故や不具合に見舞われても相互扶助の範囲なら助けてもらえるし、盗賊に襲われにくいほか、領主や権力者との諍いなども防ぎやすい。また情報交換や隊商内での取引も活発に行われ、それだけでも十分な価値をもたらしてくれる。だから商会に所属していない商人たちも御利益にあやかろうと集まってくる。とウォレスは語った。
結果として大きな隊商はより巨大な隊商に変貌することも珍しくないそうだ。
知識上、簡単には隊商というものを知っていた。けれど実際目の前に広がる光景にオーギュスタスは驚きを隠せないでいた。
馬、荷車、人。
品物、奴隷、家畜。
それらが、まるで一匹の巨大な生物のようにゆっくりと街道を進んでいるのだ。