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星メルカドさん、3作目 ミニ小説13話?(何話かわからなくなった)

台風が来た次の日、夏が消えていましたね
こんばんは

一番大きな悩みってなんですか?
お金という方はブラウザバックで

大抵、人との関わりじゃないですか?
言い過ぎても、言われ過ぎても悩んでしまう
でも元気になるのも人と接したとき

「月に囚われた男」というSF映画を観ると、
言い争いできる相手がいるだけマシ、と思わされます
オススメしないけど

星メルカドさんの新作は、とても前向きになれます
悩みに囚われて時間を無駄にすることから解放してもらえます






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ミニ小説
「文芸部的な、余りに文芸部的な」
寝手場架莉


「え? 表参道のシャネルの裏に住んでる?」
「ええ」
 寝手場は最近入ったばかりの女性と話していて、衝撃を受けた。
 その女性がカザフスタン出身だと思っていたからだ。
「家賃お高いでしょう」
「いえ、あの辺り一帯の地主なので家賃はかかりません。固定資産税だけです」
「牧場じゃないんだから、一帯って」
「シャネルビルもうちが土地を売ったんです」
「はあ」
 どう見ても遊牧民なので、納得がいかない。
「お嬢様なのですね」
 ジンギスカンの家系のようではある。
「とんでもない。仕事してます」
「なんの仕事を?」
「内閣官房長官」
「は?」
「の秘書」
「ええ?」
「の手伝いです」
「いったいどんなことするんですか。政策考えるんですか」
「まさか。書類作ったり、電話とったりです。あ」
「あ、ってなんです」
「いえ、その秘書のW不倫の証拠を文旬に売ったんですけど」
「な、な、な、なに?」
「それが明日、発売されるから忙しくなるなあと」
「自分の上司を売ったんですか。大丈夫ですか」
「悪いことが許せないタチなので」
「なるほど」
 事実なのか妄想なのかわからないけど、面白いからそのまま喋らすことにする。
「それっていくらになったんですか」
「叙々苑2回くらいです」
「思ったほどじゃないかな」
「そうですね。でも、毎月だとそれなりですね」
「毎月リークしてるんですか」
 メガネの奥から怪しい光を発し、カザフは帰って行った。
 正直、寝手場は叙々苑に行ったことがないので、それが高いのか安いのかはわからなかった。

1件のコメント

  • 叙々苑は成城の学生さんが、暇つぶしに行くくらいの金額です。
    私も行ったことはありませんが…
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