こんにちは、世の中はお盆休みの空気に満ちていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。私は今日やっと半日有休を取り、執筆を一際せずのんびり過ごしました。最近週3~4日帰宅が十時頃になるという状態でしたので、ちょっと一息です。
連載中の「あの娘が空を見上げる理由-願いー」では、猛が空手をやっており、美葉が体験するというエピソードがあります。実は私、五年ほど前まで空手を習っていました。でも、後もう一回昇級試験に受かったら黒帯というところで辞めてしまったんです。
結構一生懸命頑張ってたんですけど、仕事が忙しくなったのと、尊敬していた師匠が辞めてしまったのが重なり、嫌気がさしてしまったんですね。今思うとちょっと勿体なかったかも。
女性部の錬成会で「清柳」をやるというエピソードも本当にあるんです。「清柳」は柳のように流れる美しい型です。
当時の館長は四十代の女性でしたが、若くして癌で亡くなってしまいました。最後に参加したの錬成会で、「女性皆で清柳をやるのには大きな意味があります。女性は女性特有の試練が沢山あるけれど、柳のようにしなやかにいなしながら自分の道を進んでいこうという願いがこもっています」と仰っていました。その時には既に余命宣告を受けていて運動禁止の状態だったのですが、幹部の方とちょっとだけ組み手をして「今日空手が出来て幸せ」と仰っていたのが印象的です。それが、私が最後に拝見した館長の姿でした。
館長が亡くなってから流派がゴタゴタしてしまい、師匠も不本意な状態で辞めてしまったんですね。それでなんだか続ける気持ちが萎えてしまいました。ま、本当に情熱があれば何があっても続けていたんでしょうけれど、私にはその情熱が無かったようです。
空手の型を文章で表すのはとても難しく、上手く行かなかったなと思っています。
「女性の人生は様々な難関をくぐり抜けなきゃなんない。女にしか分からない苦労が沢山あるんだよね。そう言うものを、真正面から受け止めるんじゃなく風に靡く柳のようにいなして、それでも自分の意思は貫く。しなやかに、そして強く生きていきましょう」というメッセージが伝われば良いなーと思います。男性は男性で、大変なんでしょうけれど。
「清柳」
https://kakuyomu.jp/works/16817330656819301792/episodes/16817330658101808996台風の被害にあった方、心から見舞い申し上げます。暑い日が続きます。皆さんお身体にお気を付けて、夏を満喫してください。