• 異世界ファンタジー

一話

一話は不思議な話だ。
あらすじだけ抜き出してみれば、ルドルフとアトラスが卒業して、模擬訓練に参加して、良いパートナーになろうと決めて握手する、というそれだけの話なのだが。

作り屋ハールが作ったはずの世界で、ルドルフには不可思議なことが起こる。結局、現実なのか偽物なのかわからなくなる。
しかも、その現実なのか偽物なのかよくわからない世界で、過去回想みたいな映像が流れたり……

一話って導入としての勢いとかわかりやすさが必要になるはずなのに、この作品に関しては、そういう一話にしようとすると、全然しっくりこない。

何がなんだかわからない世界で、よくわからないサンタに似た生き物が色々頑張って、よくわからずに、とりあえず見ていると、どういうわけだか、いつのまにか彼らを好きになっていて、応援している自分がいる……

何が偽物で何が本物なのか そういうことがどうでも良くなってくる。
だからこれは これでいいか。

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