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独り言5💑




「ああ確かにこの世界は理不尽だよ!」

by 叶 良辰

結局のところ、言ったもん、やったもん勝ちよね。
なんか、小説に出てくる言葉みたいでちょっと笑った。

https://kakuyomu.jp/users/Quatro/news/1177354054889348688

7件のコメント

  • 令和になったのね、おめでとう。

    時代が動く音がすれば歩き出さずにはいられない。いざ、新世界へ!

    …エロマンガ島?
  • 世間に令和を知らせる鐘が鳴り響いた時、けたたましい笑い声が辺りを埋めた。

    「新たなる門出となる今日のこの良き日に、我らが神、トーミーフーゥー様の御意志を今こそ轟かせ!」

    後に魔女と呼ばれる人類とは全く異なる異種族がこの世に姿を現した瞬間である。

    彼らは風貌こそ人間の女性のようだったが、人類には到底なし得ない力を持って、瞬く間に世界を蹂躙し始めたのだった。

    圧倒的なその魔力を持って破壊の限りを尽くすだけでなく、空間を操作し、人類をどこか別の場所へと飛ばすことで容易にその目的を果たしていった。

    そしてここにもその被害者が一人。
    いつもの朝だった。美味しい朝食を食べ、身支度を済ませ時々怖いが愛する妻と、最近冷たくなってきた娘に別れを告げて、GWだというにも関わらず働きに出ているごく平均的、一般的な社畜である彼、叶良辰。

    いつものように混雑した電車に乗り、会社へと向かう途中。外を眺めていると電車がカーブにさしかかり、線路の向かう先に大きな黒い球が出現しはじめたのが見えた。

    目を見張ってそれを眺めていると途端、急ブレーキによる車内にかかる圧力に、電車内に居た全員の体が進行方向に引っ張られ、悲鳴が上がった。

    「いったぁ…!」
    「くそっなんなんだ!?」

    訳もわからず、皆口々に文句を言う。頭をぶつけ、血を流すものもいた。
    良辰は頭をふり、もう一度窓越しに外をみると電車の先端が黒い珠に呑み込まれているのが見えた。

    「う、わぁ…嘘だろう」

    自然と溢れる声。電車は黒い珠の方向へ少しずつ動き、しかも徐々にスピードを上げている。
  • 皆が唖然として動けないままでいる中、ガタガタガタと音を立てて、車内が揺れ始めた。縦にも横にも揺れて、立ってなどはいられない。閃光がパチパチと瞬く。色が失われていく。

    急ブレーキの時とは全く違う種の、何かに引っ張られるような圧が体にかかり始めた。

    叫び、逃げだそうとするが、上手く体は動かない。
    全てがスローモーションだったが目の前を母親の腕をすり抜けた赤ん坊が通り過ぎていき、車内の壁にぶつかるかと思った時、黒い珠が現れ呑み込んでいった。
    なんとか掴もうと手を伸ばしていた赤ん坊の母親の声が、悲鳴から「は?」に変わる。皆声も出ず、呑み込んだ黒い珠を呆然と眺めている。

    その間にも黒い珠はこちらに迫ってくる。

    我に返ってその場から逃げようとする姿勢でいる良辰に、じりじりと迫り来る黒い珠。それがすぐ真後ろまで迫り、とうとう良辰の指の先端に触れた瞬間、パンッと音がして良辰の全てがあの黒い珠に吸われた。

    こうして平凡な男、叶良辰の人生はなんの前触れもなく訳のわからないままに奪われたのだった。
  • 令和しょっぱなからの殺伐さに笑っちゃうね★
  • 理不尽さをテーマにしてみました( ´∀`)
  • そうか。
    そして次だ。
  • さらに次だ!
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