三間　久士

康正は50代後半の会社員。 真夏の休日、キンキンに冷えたビールと高校野球の中継を楽しみに、朝から庭の草むしりに精を出していた。 ふと背中に話しかけてくる娘や妻の声。 しかし、振り…

昔々、世界を終わらせる神が産まれた時、神々の時代の終わりが始まった。 神々は一族で争い肉体という器をなくし、その魂に『業』という名の傷をつけて長い眠りについた。 　時は流れ、神々…

　時代は中世ヨーロッパ。 山と海に囲まれた小さな国は、食糧問題を貿易で何とか賄っていた。ある年、国に黒死病（ペスト）が流行り、国外れの小さな町が壊滅した。 悪い流行病は魔女の仕業…

夏休み、故郷に帰って来る男を迎えるのは、いつも仲のいい幼馴染だった。 たった3日の帰郷。 それは、幼馴染にとって、嬉しくもあり悲しくもある3日間。 幼馴染は、かえる男に、おまじ…

新米理容師の日常に起きた地味に『嫌なこと』。 それは話すことで感染していく・・・