https://kakuyomu.jp/my/works/16817139556050466874 タクシー怪談VS科学、いかがでしたでしょうか。
地方を旅する長編に対し、東京近郊を舞台とするAN-BALANCE短編シリーズ第1弾『スメルズ・ライク・イーヴル』でした。宇宙人禁止、愛車禁止だと、意外と普通の科学ミステリみたいになったなと自分では思います。タイトルはご存知ニルヴァーナです。
感覚創薬というアイデアは関西医科大学の小早川高先生の研究として実在しております。私はAMEDのWebサイトを眺めていて知りました。参考文献にも小早川先生の論文を載せています。ネコを怖がらないネズミから、だったらネズミの土地だろ!舞浜!なーんて連想で組み立てた話でした。
東京なので、登場人物たちの私生活も少しずつ明らかにしています。
小暮樹里の住まいは三軒茶屋周辺を想定しています。そこから路面電車で繋がる駅が最寄りの私立女子校といえば、土地勘がある人はピンとくるかなと思います。
東京と神奈川の狭間の街と説明されるSARCの所在地は、二子玉川の想定です。樹里と由貴が足繁く通う定食屋〈きつね〉は、真逆の名前のお店が実在しています。気になったら調べてみてくださいね。
さて、次回も短編です。今度も直球、学校の怪談VS科学です。舞台は横浜のとある公立高校。黄昏時に往復すると異界への入口が開くという〈奈落の階段〉と、そこに潜む〈奈落のナナコ〉の呪いに、小暮樹里と乾由貴が立ち向かいます。
AN-BALANCE:日本非科学紀行 第S2話『ステアウェイ・トゥ・ワンダーランド』は12/15開始です。次回もアンバランスな世界をお楽しみください。