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AN-BALANCE第2話 後書と、次回予告

 AN-BALANCE第2話をご覧いただきありがとうございました。

https://kakuyomu.jp/works/16817139556050466874

 今回は第1話以上にチャレンジングな内容になりました。
 実在の精神疾患を扱うのは、諸般の事情から非常にデリケートで難しい。しかし、敢えてこれを取り扱ったのは、商業ベースの作品では忌避されがちな要素だからです。
 実際に今もその疾患に苦しむ人がいるのだから、そんなものをエンターテイメントの中にわざわざ盛り込むようなリスクを冒す必要はない。もしも、私が編集者だったら、このストーリーのプロットが出てきた時点でNGを出しているでしょう。
 しかし、ここは投稿サイトです。読んでくださる方々は、小説を読むなら本屋に並んでいるものを読めばいいのに、わざわざ投稿サイトを掘り、私のところに辿り着いてくださった方です。ならば、よそで見られないバリューを提供したい……という、私なりのサービス精神です。
 娯楽性とバランスを取りつつ可能な限りリアリティを持たせるよう努力はしましたが、きっと実際から外れているところもあるでしょう。それらはすべて、作者の不徳、不勉強の致すところです。


 さて、物語は続きます。
 次回からは〈東京近郊三不思議〉と題し、中短編エピソードを3作お送りします。
 長編とは違い、近郊なので小暮樹里と乾由貴の愛車は出番がありません。公共交通機関で、日帰りです。
 そして、(たぶん)宇宙人は出てきません。
 S1話『スメルズ・ライク・イーヴル』は、タクシー怪談を扱います。
 舞台は千葉県浦安市、タクシー運転手の間で”出る”と噂の通りで発生した交通事故の調査に赴いた小暮樹里と乾由貴は、運転手から「後部座席に幽霊が乗っていた」という証言を得ます。しかし、幽霊などありえないと断じる二人は、運転手が幽霊の存在を確信した理由である「背筋の悪寒」の理由を解き明かすべく、実験を行います。ですが意気揚々と深夜の街に繰り出す彼らもまた、幽霊がいるとしか思えない身の毛もよだつ恐怖を感じ……というストーリーです。
 スタートは2022年12月1日。幽霊は出てきません。たぶん!

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