• 現代ドラマ

『令和な日々』の構想と想定外

『令和な日々』の構想を練ったのは平成31年の2月頃でした。
もちろん元号が公表されていなかったのでタイトルは未定でしたが。

その時に中学・高校での大まかな話の流れ、キーとなるイベント等を考えました。
そして最初から意図した訳ではありませんが、中学と高校ではメリハリをつけることにしました。

中学は「日常系」の通りに市井のどこにでもあるような学校を舞台に、ごく普通の少女たちとチートとも言える可恋や陽稲たちとの交流を描く。
一方、高校ではお嬢様学校を舞台に「非日常」的な活躍を描く。
可恋や陽稲には日本は小さすぎるので世界に飛躍する姿を描こうと思っていました。

ところが作者のちっぽけな想像力では及びもつかない出来事が起きました。
世界的パンデミックです。
同時代性を出すために大きな事件などは作品の中に採り入れる方針でしたから、これを描かない訳にはいかなかったのです。
一斉休校や緊急事態宣言、スポーツ大会の中止、果ては東京オリンピックの延期まで想定外の事態が繰り返され、作品の構想は大きな変更を余儀なくされました。

中でも厳しく感じているのは海外へ出ることができなくなったことです。
可恋の設定上いまの欧米に行くことは不可能と言えます。
結局、高校生編になっても日常を描くことがほとんどとなり、当初予定していた活躍は目処すら立たない状況になってしまいました。

オリンピック後に更新が滞るようになったのはこれが原因でした。
これを打破する「何か」を捻り出そうとしましたが何も見つけられずに、書く意欲まで低下してしまいました。

作者の怠慢に他なりませんが、休息が必要だったということにしておきます。
なんとか12月下旬頃から話を考えることができるようになりました。
ただブランクのせいか書くまでには至らず、ようやく先日投稿することができました。
その翌日分も頭の中にはあるのですが、執筆できていません。
書くリズムを作ることが当面の課題となりそうです。

「何か」が見つかった訳ではないので、これからも迷走するかもしれません。
陽稲の卒業まではと思っていますが、果たしてどうなるかは神のみぞ知るといったところです。
それでもおつき合いくださるなら……。

いま、ここにあるファンタジーを作者とともに紡いでいきませんか?

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