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「フィクションの役割」完結しました。

 5年近くかかりました。
 ひとつの小説を書き上げるのに、4年と8ヶ月。

 なんとまあ、どんな長大作なのだろう、という感じがします。たかだか10万字の小説ひとつ書くのに、5年。これが超売れっ子作家が費やしたと言うのであれば、ものすごい名作になり得るのでしょうが、個人の趣味で書いている小説が果たしてどれだけのものなのでしょう。

 なにせ5年です。長い年月です。
 公開した日に生まれた子は、いまはもう言葉を話すのは当然のこと、読み書きもできるようになって、各々社会性を育てている頃でしょう。
 当時の高校一年生はあと一月で成人式です。(この5年のうちに成人の年齢すら変わってしまいましたが)

 令和になったり、コロナになったり、オリンピックがあったりと、この5年で時代も価値観もガラッと変わってしまいました。

 それでも、5年も前のプロットで、こうして今も小説が書けたということは、私の価値観は全然変わらなかった——ということなのかもしれません。うーん。少しくらい成長したいところ。

 にしても。

 実績も実力もないのに、メタフィクションなんていう劇薬に手を出してしまったが故、「これって面白いのか」と常に疑念に駆られ、つまづき立ち止まって途方に暮れる、を繰り返す中、こうして最後まで書き終えられたのは、読んでくれた方がいたから、というその一言に尽きます。
 レビュー、コメント、いいね。全てに背中を押してもらいました。

 ありがとうございます。

 ずっと頭の中で描きたいと思っていた物語を、こうして表に出すことができたのは、この作品を読んでいただいた方のおかげなのです。
 感謝してもし尽くせません。

 この作品によって、少しでも楽しい時間を提供できていれば嬉しいです。

 それでは、また。


「フィクションの役割」
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885667972

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