https://comic-flapper.com/magazine/flapper-11238.html商業誌の表紙に……名前が載っとる……!!!!!
というわけで、「笑顔のベリーソース」コミカライズ版が掲載されたコミックフラッパー2023年10月号、本日発売です。
とはいえ私は明日まで読めないんですが!
地元書店は2日遅れ、ネット通販予約分は明日到着。
……これだから田舎は……(嘆息)
現物はいましばらくお預けではありますが、とうとうここまで来たんだ、という感慨は既に湧いてきています。
せっかくなので、受賞発表時に語れなかった思いの丈を、この機会に色々語ってみようと思います。
今回の受賞作「笑顔のベリーソース
https://kakuyomu.jp/works/16816927861260911907 」、実はカクヨム初出ではありません。
古巣の別サイトで、自主企画への参加用に2021年7月に書いたものです。
自主企画のテーマは「天才」。規定文字数は最大5131(ゴー異才)文字。
どうすれば凄い天才を短編の範疇で描けるか……あれこれ考えた挙句「天才Aがあまりに天才すぎて、別の天才Bしかその真価や真意を理解できない」という形を思いつきまして。そこから最後の食卓のアイデアが浮かび、あとは逆算で話ができあがりました。
ラウルもレナートも、その時は1回限りのキャラのつもりでした。
ですが書き終えた後、「この2人をもっと書きたい!」という思いが抑えきれなくなりまして……しかし終わり方が終わり方なので続編も書けず。
悶々としていたところに「作中の空白の1年を使えばいいのでは」とご助言いただき、結果として2人のサイドストーリーがたくさん生まれました。
その後カクヨムにユーザー登録するにあたり、ちょうどそのとき開催されていた「料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト」に参加するため、サイドストーリーと共にカクヨムに持って来ました……が、このときはまったく引っかかりもせず落選(そりゃそうですよな、色々な意味で食堂で出しちゃあかん料理ばかりですし^_^;)
その後カクヨムコン8短編賞に出すにあたり、フィンディルさん
https://kakuyomu.jp/users/phindill の協力も得て大改稿し、今に至ります。
ほんと、最初の5131字版を書いた時、今のこの状況を誰が予測できたことか……。
2年前の自分に「あんたが今書いてる話、2年後にコミカライズされて商業誌に載るから」と言っても、絶対信じないでしょうねえ……。
ベリーソース、付き合いが長い思い入れの深い話ではありますが、それに留まらず「自分の『好き』を思い出させてくれた」話でもあります。
自分、二次創作からオリジナルへ移ってきてしばらくは百合的なものばかり書いていて、男性主人公の話はほとんどありませんでした。
二次創作時代に腐向け(BL)ものがさっぱり読まれず、もうこりごりだと思っていたからなのですが……
ひさしぶりに男ふたりの絆の話を書いてみて、楽しいこと楽しいこと(笑)!
自分、ブロマンス的なものがやっぱり好きなんだなあと、あらためて思い知った次第です。
巷では「好きなものを書いて結果が出るような甘いことはまずない」と言われますし、実際、今後長編公募に挑んでいくにあたってそれは真実なのでしょうが……
少なくともベリーソースについては「好きな話」「思い入れの深い話」が直に結果に結びついてくれた、稀有な例だと思います。
私はこれからもずっと、いろいろな方向へ向けて書き続けていくつもりですが、ここまでの理想的な結果は今回だけかもしれません。
それだけに、喜びもひとしおです。
あらためまして、選んでくださった選考者の皆様、コミカライズ担当してくださったさかいあい様、ありがとうございました!!!
ですが、今はひとまず……
日本郵便さん全力で配達がんばってください☆(私のコミックフラッパー、まだ輸送中)
ほんとにー!!! これだから田舎はーー!!!!
※おそらく明日は現物を前に、また踊り狂っていると思われます。
しばらく騒がしいと思いますが、人生空前のお祭りWeekということでご容赦くださいませ……!