• 異世界ファンタジー

【イラスト有り】たまにあること、の話(3-85.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(47)「まさに───そうだ」)

https://kakuyomu.jp/works/16817330663421866785/episodes/16818093084483137592

 にて、エヴリンドがナナイとの旅で過去にあった出来事について語る場面があるのですが。
 このエピソード、この場面を書くまで、実は全く頭の中にありませんでした。
 
 基本的に僕は、まず物語全体の起点と終点を大まかに決め、次にその章の起点と終点を決め、そこからさらにエピソード単位での起点と終点を決めて書き出します。

 例えば第一章だと、「この物語全体の起点と終点のイメージ」がある段階で、「第一章の起点(闇の森でガンボンちゃんが目覚めて、どうやら異世界の前世の記憶がぼんやりとある)と終点(ユリウスらとの争いに決着がつき、レイフと共に別の地下遺跡へと転移してしまう)」が出来た時点で書き始め。
 その時点での途中の細かい展開やエピソード、主要ではない周りのキャラクターはざっくりとのみイメージがある、くらいの感じです。

 その、「起点と終点が決まりつつも、間の詳細は結構ざっくりでアドリブ」と言う書き方の為もあってか。

 書き出してから初めて「え、コイツこんな事考えてたんだ」とか、「そうか、コイツこんな過去があったからこんな性格なんだ……」とか、そういう事が起こります。

 第二章の例だと代表的なのが「アリとニキの過去」と、「ドゥカム師の秘めたる思い」の2つです。
 あの辺り、自分の在り方にやや揺らぎを感じていたJBが、立て続けてに「思いも寄らぬ他者の意外な側面を知る」と言う流れなのですが、あの時のJBの感慨は全く僕自身の感慨と同じで、僕もあれらを(自分で設定しても居なかった過去や心の内を、キャラクターが勝手に話し出したのを)書きながら、「そーなのかー」と思っていたのです、ええ、ええ。

 ほんで、今回更新エピソードでの「エヴリンドがナナイとの過去の旅で経験したこと」もそれと同じで、その前の部分のデュアンによる「人間の社会って私ら闇の森ダークエルフからすると不思議でして……」の流れで突然エヴリンドが話し出して、「え、どうしたん、急に割り込んできて?」と思ってたら、なんかえっぐい過去話をしだした……と。

 ナナイは基本的に今作中ではユリウス同様に直接的に登場してるキャラクターの中ではいわゆる戦闘力としての強さ的にもかなりトップクラスで(第二章の登場人物では、おそらく憑依ハコブにそれぞれ匹敵する強さ)で、かつ性格的にもかなりの破天荒キャラなんですが、エヴリンドの語ったあんな経験した上で、それでもご陽気破天荒旅続けられてるって考えるとすげぇな、コイツ、とか我ながら思いますし、それ含めたら単純な戦闘力超えて破格なキャラだなー、と思います、ええ。

 
 この辺の、「キャラが自分が設定として細かく考えてもいなかった言動を突然し始める、過去や内心が語られる」ときは、意識下にないところで良い具合に煮詰まってる(誤用ではなく本来の意味で)ので、けっこう調子よく筆が進みます。

 逆に言うと、あんまりいい具合に煮詰まってない、起点と終点が定まってないときには、こういった事が起きません。


 ほんでまあ、現在、なろう及びアルファポリスでの更新がほぼ一年止まったままなのですが、まさにその……「新しい展開、エピソードでの起点と終点がいまいち定まってない」ので、全然上手く進んでおりません。

 要素、材料はそれなりに揃ってるんだけどもねぇー。



【イラストは、特に話とは関係ない過去のハロウィンイラスト】

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