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『若旦那の思惑』完結。

師走も三分の一が過ぎ去ってゆきました。
あっという間に除夜の鐘が鳴りそうです。
そろそろ年賀状の準備をしなければなりません。

ひと月あまり連載していた中編が先日完結しました。
内に籠らないタイプの人を書くのは慣れないので大変でしたが、新鮮で楽しくもありました。

並行して4作目を仕上げる(少なくとも一通りの流れは確定させる)つもりでしたが、見事に転けています(^_^;)
ちょっとクリアしなきゃいけない壁もありそうなので年を越しちゃうなあ。

まったく沈黙していた『泡沫シリーズ』のPVがこの頃ちょいちょい動いています。
覗いてくださった皆さん、ありがとうございます。
その小さな変化が励みになります。

触れ合ってくださるすべての方に、感謝を込めて。

2件のコメント

  • こんにちわ

    どこに書いたものか迷って、一番新しいここにも関係しているし、とここにようやく読めた『絵師の登楼』の感想をひと言書かせて下さいませ

    バタバタして、最初の数行を読んだきり止まってたのを、やっと今日読めました

    そしてふたつの感想があって、ひとつはレビューに、レビュー向きじゃないような気がした感想をちょっとだけこちらに
    (でも逆の方がいいような気も今してきました:どっちがよかったろう?)


    美津ではなく三津の物語として
    先輩である花魁、淡路姐さんに作法やら禿の扱いやら教えてもらったり、してもらったことを真似したり
    立場が人を作るとか後輩が先輩を作るという言葉がありますが、三津はまさにそうして朝奈たちの面倒を見ます
    自身は成熟というよりは諦念(他に言葉が思いつかなけれど、これが一番近い気がします)をかさねて彼女たちに過去の自分を重ねて見たり


    そして、死の間際に「幸せだ」と言った淡路

    まだ若い(年齢ははっきり書かれていませんね)うちに「幸せ」を知り、それを手にすることができた三津/美津

    その先には、もう少し早く「幸せ」を知ることができた朝奈を想像するのは、期待と先読みしすぎでしょうか?


    はい、まだうまく言葉がまとまりませんが伝いたいことの1/10でも伝わりますように

    黒猫屋 拝
  • 黒猫屋さん。

    こんにちは。
    読んでくださっただけでも嬉しいのに、丁寧なご感想ありがとうございます。

    美津は何というか……「欲」をまったく持っていない、というイメージで描いていました。
    それは、何が欲しいとか、こうなりたいとか、私たちが当然に持っている「欲」ではなくて。ただ生きること、或いは死ぬこと。それさえも欲していない、というような。
    だからと言って情が無い訳ではない。美津は新造や禿をとても可愛がっているし、淡路のことはとても慕っています。
    ただ、己への執着だけが、無い。
    だから、「諦める」ことすら、無かったかもしれません。
    坂元との出会いが、美津を生かし、苦しむことを思い出させ、幸せとは何かを悟らせる。
    そんな変化をお伝えすることが出来ていたら……

    私は吉原が大好きなので、もう、己の「欲」だけでこの連作を書いています。
    特に『絵師の登楼』は元々自分の為だけに書いたので大好きなのです。
    自分の好きなものをほかの誰かにも見てもらいたい、というのも欲でしょう。
    この世は欲に満ちている。
    その為に私たちは泣いたり苦しんだりするけれど、だからこそ世界は美しい。
    そう思うのです。

    ちなみに、ご想像の通り。朝奈は若旦那が幸せにしてくれます。
    『若旦那の思惑』、どうぞよろしく(*^-^*)
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