内容は2023年3月31日現在構想しているものです。
●物語について
班女塚の逸話を中心に話を考えました。
元ネタは『宇治拾遺物語』巻三第十五話「長門前司女葬送時帰本処事」より。
サルスベリは漢字で書くと百日紅。この字のとおり百日くらい花が次々と咲き続けます。作中が十月後半で、だいたい七月から三か月くらいが花の時期です。
なお、お土産が栗まんじゅうだったのは作中が栗名月の時期だからです。始めは何となくそうなった椿の甘いもの好きですが、なるべく季節に合ったものを出そうと考えて書いています。
空木には、槐がとある石をお守りとして渡しています。この石はまだ作中で名前を出していません。
●燐灰石について
燐灰石のイメージは墓守。過去に存在した者たちの思いを聞くことができます。これ自体は霊媒っぽい感じです。一方的に聞いているだけで、双方で交流できているわけではありません。
普段はあまり外界に関わらず静かにしています。感性が独特なのか、妙な例えを出します。ただし、思考はわりと論理的です。
以上、思いつくままに書かせていただきました。
少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。