どうも皆さん、著者の「はちゃち」です。
長期間体調を崩したり本業に追われたりしていましたが、最近ようやく余裕が出てきました。
ということで、最近はおよそ週に1回のペースで「好奇心は吸血鬼をも殺す」の更新ができています。
ストック的にはあと十数話あるので、その間は安定して投稿できると思います!
……たぶん!
実は最新話の投稿以外に、最近いくつか修正を加えた箇所があります。
ここではそのあたりの情報をまとめておこうと思います。
【1】用語の微調整について
・「神託の地」→「神託之地」
・「不浄の地」→「不浄之地」
「の」を「之」にした理由は、漢字を用い「ひとつの固有名詞」のように見せた方が読みやすくなるかな…と考えてのことです。そのため読み方そのものに変更はありません。
例えば「神託の地の歴史上――」と書いた場合、助詞「の」が連続してしまいます。
これを「神託之地の歴史上――」とすることで一見した際に「ひとつの固有名詞」だと認識しやすいのでは、と思いました。
少なくとも私はこの方が読みやすいと感じたのですが、どうでしょうか?
・「アーティファクト」→「彁依物《アーティファクト》」または「MEA」
口頭での読み方は「アーティファクト」から変更はありませんが、漢字表記の「彁依物」とアルファベット表記の「MEA」を追加しています。
「彁」は幽霊文字であり本来は存在しない漢字です。これが非現実的な超常の力を示唆するのにちょうど良かったので採用してみました。
幽霊文字ですが読み方はあるようで「せい」または「か」と読むそうです。そのため「彁依物」は「せいいぶつ」と読むことも可能で「聖遺物」と同音異義語になります。初期案では「アーティファクト」にするか「聖遺物」にするか悩んでた時期もあるため、この表記は個人的にすごく気に入っています。
次に「MEA」という表記は、アーティファクトの管理番号を付与する際に使おうと考えています。
「MEA-001-Re」と言った具合です。なんだかSCPっぽいですね。パクリ? いいえ、インスパイア元です。
読み方は「メア」となりますが、作中での口語においては「アーティファクト」で統一予定です。(いろんな読み方があると紛らわしいと思うので)
なお、英名は「Metaphysical Ethereal Artifact」を予定しています。ただ…英語は大の苦手なので英語表記として大丈夫か……正直、自信はありません……。もしかすると今後こっそり英単語が変わっている可能性もあります。ですが「MEA」という表記は気に入っているので頭文字は変わらないと思います。
【2】第1幕の加筆修正について
第1幕全体を加筆修正しています。
特に情報量について制限を加えました。
第1幕を読み直したら、どうにも…こう……初見読者に優しくないな……と思う情報量の多さだったので、構成や文体を修正してみました。異世界の歴史や神話、世界観などなど、いきなりドバッと出されても面白くないですよね。
ただ情報を絞っただけではなく、エピソードを増やしたりしています。エルミリディナがミグとじゃれ合う姿など、コミカルな描写を加えることでシリアス具合の中和を試みています。
以前は「神託之地の誕生にまつわる神話」についての会話がありましたが、修正後はカットしています。もし至誠がリネーシャと再会できたら、その時に改めて語られるかもしれません。
【3】キャラクター名の変更について
修正前に登場したリネーシャの眷属である「リンエ」ですが、名前を「イリーナ」へと変更しています。
これは、今後登場予定のキャラクター名と字面や音の雰囲気が被って紛らわしいのと、「リネーシャ」や「リッチェ」など、「リ」から始まる名前がすでに多いので他のイニシャルにしたいなと思ったからです。
とはいえ、イリーナはまだ1回しか登場していないので、さほど重要な変更ではない……と思います。しかしここで言及したと言うことは今後重要キャラになるということでは……?
なお「スティア」の名前は変更しない予定です。
今年になって今さら気がついたのですが「レスティア」と「スティア」って似ていますよね……。
実はこれ意図したものではなく、全くの偶然なんです。いわゆるPONというやつですね。恐ろしいです……。
英語表記にした際は「Restia」と「Steere」といった具合に差別化ができるはずなので……きっと大丈夫なはず……です。
【4】幕間の整理について
第3幕~第4幕の間にあった「2つの幕間(各1話)」ですが、1つの幕間「人型彁依物喪失事案」に統合しています。
加えて、1話分をこっそり追加したので、全3話となっています。
この追加した1話「暗夜の礫、その後」は、2017年ごろにプロローグとして使っていたアヴァンガルフィ視点の描写を再利用しています。
(消失したと思っていましたが、データを整理していたら意図せず発掘しました)
そこへさらに第2幕「暗夜の礫」直後のシーンを新規追加しています。ここではリネーシャの2幕直後の言動や、眷属であるネルシュのセリフが初登場しています。ネルシュについては第1幕時点で名前だけ登場していたので、覚えていない方はぜひとも読み直してもらえたら嬉しいです!
また「人型彁依物喪失事案」だけ「幕間」の表記を「幕切」に変更しています。
理由としては、文庫本にした際、文字数的にここがちょうど巻末に来るため「エピローグ」という意味での「幕切れ」というニュアンスと、第3幕まではオープニングであり「物語の幕が切って落とされる」というダブルミーニングに良さそうだと思ったためです。
【5】プロローグの復活について
序幕「リネーシャ・シベリシスの追憶」について、一度削除したのですが復活させました。
一度削除に至った理由ですが「プロローグでリネーシャ視点」にもかかわらず「1話からは至誠視点になる」ということで、初見読者からしてみたら視点がいきなり別キャラクターに移ると読みにくいかもしれないな……と思ったためです。
しかしプロローグを削除したところ、読者の冒頭数話での離脱率がかなり増えてしまったので「やっぱり戻すか」となりました。
【6】サブタイトルの追加について(※小説家になろう版のみ)
タイトル「好奇心は吸血鬼をも殺す」の隣にサブタイトル「地上最強の吸血鬼は現代日本の叡智を欲する」を付けてみました。
マネジメント的に、タイトルにあらすじかキャッチコピーを入れておいた方が有利だと思いまして……しかし、これまであらすじ風タイトルをつけたことがなかったので塩梅がまだよく分かっていません。
試行錯誤のため今後ちょくちょくサブタイトルを変えるかもしれませんが……温かい目で見守ってもらえるとうれしいです。
【7】通貨単位について(※11/21 追記)
通貨単位を2017初稿版へと戻しました。
2017年版では通貨単位は「国家名+ムーサ」の略称でした。
具体的には、
・レスティア皇国の発行する通貨は「レスティア+ムーサ」で「レム」
・神聖ラザネラ帝国の発行する通貨は「ラザネラ+ムーサ」で「ラム」
という通貨単位で登場していました。
しかしこの名称、冷静に考えると某有名作品の双子キャラの名前とダダかぶりだったので「これはマズいか…?」と思い、2019年の改訂版で変更したという経緯がありました。
(特に誰かにツッコまれたりクレームがあった訳ではないのですが……)
改訂版では「ムーサ」→「ミューズ」と変更し、作中で登場する通貨単位を「ラミ」「レミ」としていました。
しかし改めて冷静に考えると、この名称は「薬用せっけんミューズ」というビッグネームが存在しているため「こっちの方がマズいか…?」となりました。
その後いろいろと代替案を考えてみたのですが、どれもしっくりこず……
意図してパクった訳ではないですし、カタカナ2文字である以上、大なり小なり他作品と名称がかぶるのは仕方がないだろう――と言うことにして、最もしっくりきている初期案で通貨単位を統一することにしました。
修正内容は以上となります。
これからも体がよわよわなせいで長期間寝込んでしまったり、本職であるクリエイティブ業の〆切に追われて執筆する時間が取れなかったりするかとは思いますが……今後とも「好奇心は吸血鬼をも殺す」をどうぞよろしくお願いします!
はちゃち
(Ӧ▵Ӧ。)
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