※今回はネタバレがあるのでまだ読んでないかたはブラウザバックをお願いします。
作者「〇すつもりだった」
作者は彼女を〇すつもりだった。
作者なりに愛着はあるが、いろいろと複雑だし厄介だし、敵だったのは間違いないし、嫌う読者さんが出ることも納得済みである。
ならば、相応に正しいことをして幕引きをさせれば読者も『いい敵だった』風に感じて見送ってくれるだろう。
そこでポロニウムの矢を出した。
いくら『上』の技術でもこの猛毒からは逃れえない説得力がある。
だが作者は一つミスをしていた。
「……真面目なサイトを当たってポロニウムについて調べてみたけど……どういう風に人体を害するのがよくわからん……。
おかしいな……銃〇でも変態空手家が『ポロニウム貫手』してたし、攻〇機動隊でもポロニウムで殺害するところがあったし。
有毒なのは間違いないが……しかし即死する類の毒なのか、どういうメカニズムかどうもよくわからん……」
作者は登場人物のメスガキが、作中でも特に判断を間違わない女として認識している。
ポロニウムの毒性を知りながらまごまごしてその死を見過ごす、慌ててばかりの女ではないのだ。
だから即刻腕を切断する判断をしたわけだが、となると彼女はどうやっても〇なないということになり。
「被爆から癌を発症して死亡するのは分かるけど、だからと言って腕を切断された状態で毒をシャットアウトしている訳だよな。
なら死なないのが当たり前になってくる……ここからどうやって死亡に持っていくんだ?
いや……別に〇さなくていいか。
生き残るのが自然な流れなら、生き残るべきだろう」
そういう事になった。
そんなわけで〇ぬ予定だった彼女はめでたく作者の魔手をかいくぐり生きてることになりました。
まぁ、創作って全部が全部、作者の思い通りにはならんよね。