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自主企画用『浅葱色の桜 -堀川通花屋町下ル』への感想依頼

小鹿さまの自主企画「【歴史/時代】大正時代までを舞台orモチーフにした作品、集まれ!【感想書きます】」に参加させていただきます。

小鹿さまには以前別サイトで『青嵐~』に対して暖かいコメントとアドバイスをいただいたことがあります。その節はありがとうございました。またカクヨムでお会いできたのも何かの縁と思い、企画に参加表明いたしました。


作品名は『浅葱色の桜 -堀川通花屋町下ル』です。
こちらの作品は、『浅葱色の桜』という作品の続編なのですが、続編からでも楽しんでいただけるよう気をつけて書いているつもりです。が、本当に前作を読んでない人に理解していただけるのか!?というのを聞いてみたいという裏テーマを勝手につけてしまいました(笑)もし読むのが大変でしたら企画から外していただいて構いません。

お題の好きな登場人物と台詞ですが、作者としてはやはり主人公のさくら贔屓です。

台詞は、2話目での
「ハァ……まったく、今日は戦い担当ではないのだが」
というものです。

これだけだとなんのことやらって感じですが、戦闘モードに切り替わるかっこよさみたいなものを表現したつもりです。

辛口もOKです。
ぜひぜひ、よろしくお願いします!

6件のコメント

  • ご参加ありがとうございます
    裏テーマの趣旨に則り 笑、当作のみを読んだ上での感想を書かせていただきますね

    自分が扱うものと同じ題材の作品へ感想を書くというのは、なかなか難しいものがあります
    年表から洛中の地図から頭に入った状態で読んでいますので、脳内補完ができてしまいますし

    予備知識なしに当作を読んだとしたら、素舞台での朗読劇に近い印象を受けるかもしれないです
    演者は次々出てくるが、この人が誰で、ここはどこで、主人公が何をなすために物語は進むのか
    うん、なんかよくわからんが、演技は上手いから、とりあえず観てみるか
    といった感じでしょうか

    ですから、今一度、
    ・主人公の目的とその理由
    ・主人公の目的に対する周囲の思い
    ・主人公の目的を阻むもの、その理由
    この3点、とりわけ第1点目をおさらいできる設計だと、より親切かと思いました

    うん、なんかよくわからん
    でリターンしてしまう読者を引き留めるためにも

    また、推し台詞とご提示いただいたものも、
    見栄の切り方としてカッコいいとは受け取りましたが、
    その時点ではまだ主人公のことを、ペンラ振って応援するほどは知れていないので、
    人物理解や状況判断に脳内メモリーを使ううちに、見せ場が過ぎてしまい、
    初読の楽しみを取りこぼしたようで惜しく思いました

    もっとも、続編ということですから、
    これらは読者の既知情報と割り切ってしまっても、当然かまいません

    私の中に浮かんだ疑問はふたつ

    ・主人公と近藤との関係
     近藤家の娘らしいけど、彼を婿と迎えたわけでもなさそう……? なんで?
    ・主人公に対する土方の態度
     口の利き方がなってないのでは? 確実にふたつは年上だし、何より近藤先生のお身内よ?

    この2点以外は、大きく引っかかる点もなく、物語に入ることができました

    ヒロインの年齢は大抵、本編開始時点で15歳から20歳程度までなので、
    近藤よりもさらに年上に、ヒロインの設定を持ってきたことは新しいです

    さすが、言動に落ち着きがありますからね、安心して読めます
    一方で、姉さんヒロインならではのムーブは、沖田たちへとぞんざいな口の利き方ができる点の他に見受けられないので、
    繰り返しになりますが、この物語の目指す先というか、
    「近藤の姉」たるによる主人公の将来的な展望とそれに対する現状課題とを知りたいところです

    さてさて、歯切れの悪い感想になってしまいましたが、ご容赦願います
    まさか初音さんにご記憶いただいていたとは思いもよらず、恐縮ながらも嬉しく思います

    ありがとうございました
  • 小鹿さま、ご丁寧に感想を書いてくださりありがとうございました。大変参考になりました。

    まず、本作は新選組の西本願寺時代からということで、壬生時代の大きな事件がすべて終わった後から始まりますので、ぎりぎり「前作は知らないけど新選組を知っている」人には読んでいただけるかなというのが思惑でした。(新選組って何?という方には前作から読んでいただくことを推奨しています)

    ですから、小鹿さまはまさにアドバイスをいただくにぴったりなお方でした!(笑)ありがとうございました。

    感想を読んで、「なるほど、そこね!」と自分では気づかなかった点に気づかされました。
    確かに、なんでわざわざ姉で、わざわざ新選組にいるんだよ……ってなりますよね。

    ここで解説するのもなんですが一応説明しますと

    ➀さくらは道場を継ぐつもりで頑張ってきたが、自分よりも強く才能ある勇に出会ってしまう。(ちなみに二人は同い年です)
    ②さくらの父、近藤周助は二人を結婚させようとするが、二人が結婚はしたくないから姉弟じゃダメですかと言った結果周助がOKした。その代わり、道場継承権は同等になるのであとは強い方に譲るから二人で切磋琢磨してねという流れ。(この辺はちょっとご都合主義だったかなと反省してはいますがここで結婚しちゃうと話が変わってきちゃうので。。苦笑)
    ③で、道場を継げるのは一人だけど武士なら二人でなれるよね、といってさくらと勇は武士を目指す。
    →よって、小鹿さまの「主人公の目的とその理由」は勇と一緒に武士になりたかったから、となります。
    ④女のくせに、と言われたり女だから駄目だ、となる場面はいろいろありますが、気概と剣術の強さで乗り切って今に至る、という感じです。
    ⑤歳三とは、お互いの素性を知る前に偶然別のところで出会ってひと悶着あったので、素性を知ってからも「てめえはあの時の!」みたいな感じになり、その口調のままここまで来てしまってます。



    あんまり説明っぽすぎるのもどうなのかなと思ったのと、最初にババンと何か事件があった方が面白いかなと思いこういう導入となりましたが、確かに言及は必要だと思うので、特に②③⑤は開始10話以内(あと4話分ですが)で触れられるようにテコ入れしてみたいと思います!
    改めまして、ありがとうございました!
  • 初音さんがまさにお望みの者だったとは、お役に立てて光栄です

    さくらさんは近藤先生と同い年だったんですね
    そして、そんな経緯があっての京都生活だと

    説明量の匙加減って、とても悩ましい問題ですよね
    冒頭に事件が起きていることで、主人公の有能さが嫌味なく伝わりきますから、
    構成自体は初音さんのねらいどおり、良く機能していると感じます

    説明過剰になりそうな筆をグッと抑えられるかどうかが、読者に響く物語を書くための第一条件なのでは、
    と、この企画を開いて10数作を読んで思うところです

    それでは、あと4話ということは、一月間でしょうか、
    続きを楽しみにいたしております
    ありがとうございました
  • お久しぶりです。
    改めまして、企画へのご参加ありがとうございました!

    おかげさまで、企画を無事に終えることができ、
    反省や気付きをまとめて、『私、小説書くとき、ここに気を付けてます』と題した作品を公開するに至りました。

    今のところ、作文法というか、伝わる文章を書くために必要なポイントを挙げているところですが、
    いずれ、物語の構成についてや、キャラクター設定についても書いていきたいと考えております。

    そこで、企画に参加していただいた幾人かの作家さんに、小説を書くさいに気を付けていることは何か、お尋ねしてまわっているのですが、
    初音さんにも、ぜひ教えていただきたいと思い、
    ふたたびお邪魔した次第です。

    とくに初音さんは、史実と創作を織り交ぜながら物語を書かれていらっしゃいますので、
    そのあたりのバランスをどう取るか、歴史上の人物に対する敬意なども含めて、お話伺いたいと思っております。

    お忙しいとは存じますが、ぜひとも貴重なお意見、お寄せください。
    よろしくお願いします。
  • 小鹿様

    お久しぶりです!この度はなんだか光栄なご連絡をいただいてありがとうございます。私の回答でお役に立てるかわかりませんが、私なりにはこうだ、というのを書かせていただきます。


    史実と創作のバランスですが、私はもちろんプロの歴史家ではないですし、ましてやタイムスリップして新選組の屯所にカメラと盗聴器を仕込むなんてこともできないわけですから、「調べられる範囲以外のわからないことは創作で埋める」「諸説あるものは面白い方、自分の書きたい物語に都合がいい方(笑)を取る」というスタンスでやっています(たぶん皆さんそうだと思いますが)。あと、先行作品がプロアマ問わずたくさんありますが、史実かどうかというより、「お約束」となっていることも多々あると思うので、そういうのも取り入れたりしています。(例えば、沖田総司が池田屋で喀血するとか)

    以上に加え、私の作品では主人公が架空の人間なので、彼女の人生を描いていくにあたって、新選組というバックグラウンドを使わせてもらっている、という意識かもしれません。(この辺はあまり深く考えていなかったのですが、言葉にするとそういう感じです)

    歴史上の人物に対する敬意、についてですが、これは私、最低限「歴史上の人物というのは実際にいた人である」ということを肝に銘じているつもりです。
    万が一、これを天国のご本人や子孫の方が読むとして、胸を張って読ませられるか?ということも考えたりします。もちろん、多少というかかなり「ごめんなさい」な部分はあるんですが(勝手に書いてる時点でごめんなさいですが)、最終的には「それでも愛を持って書いてるので許してください」と言えればいいかと思っております(笑)ちょっと矛盾しているかもしれませんが、そんなスタンスです。

    こんな回答で大丈夫でしょうか…?そうじゃない!ということであればおっしゃってくださいね。よろしくお願いします!
  • お返事遅くなりまして、申し訳ありません
     自分の近況ノートの方にコメント返してました……

     改めてまして、お返事ありがとうございます
     エッセイの方もお読みいただけて、嬉しい限りです

     創作に対する姿勢を改まった形でお聞きする機会は、なかなか得られるものではないので、
    どうか、追加質問をお許しください

     初音さんのご回答を受けて、初音さんの物語は、
    (史実ベース × 諸説の取捨選択)+ 自身の創作
    というような方程式に基づいていると見えた気がします

     私の近況ノートにコメントくださってる四谷軒さんの場合、この作風の方程式が、
    「史実ベース × 自身の創作」
    であるように感じられて、比較的、ストーリーにおける創作の割合、史実に対する介入度が高いように思われます
    (よろしければ、ノートの方も閲覧お願いします。あめさんという、古代史ベースに物語を書かれる方からも、大変丁寧なご返答をいただいております)

     対して、初音さんの作品からは「歴史には介入しない/できない」という姿勢を感じるんですね
     『青嵐』『浅葱色の桜』、両作を通して、並々ならぬ資料研究量も伺わせます

     同時に、嫌な言い方になりますが、ストーリーは定説通りに進みますし、主要キャラクターも、その表層は(2000年代後半よりの新撰組モノにおける)巷間のイメージと親和的な言動だと思います
     それでありながら、両作が多くの方々に支持されている(オリジナリティを見せている)点は、

    ・新参組には、幕末特有の時代性を難解に思わせない軽妙な語り口、キャラクター化された登場人物
    ・古参組には、なるほど、これを拾ってきたかと思わせる小さなエピソード、史実を埋める日常性

    私見ながら、この特徴を両立させているところだと考えております

     そのキャラクター性&日常性を引き出させる役目を、各ヒロインが担っているために、
    読者はヒロインに対して親しみを持ち、ヒロインを応援しながら、物語を読み進めていくのだと思います

     毎度、話が長くて恐縮ですが、本題です
     物語の作成方法について質問させてください

     初音さんの作品について、著者の人間性がもっとも反映されている人物はヒロインであると見ております
     『青嵐』は一人称、『浅葱色の桜』も三人称ながらヒロイン視点で物語が進むためでしょうが

     さらに勝手な分析を重ねますに、
    (史実ベース × 諸説の取捨選択)と「自身の創作」の足し方/掛け方は、演劇的 or ロールプレイング的な手法で行われているのではないかと考えているわけです

     ちょっと上手い説明ができないのですが、前提となる歴史的事実を背景に、相手役としてある人物を置き、彼に対して、ヒロインの言説を通してアクションをかけ、どのような反応が返ってくるかを試す……という感じでしょうか

     登場人物同士の掛け合いなどをみていると、頭で捻り出した台詞ではないと思われるんです
     感情が乗っていて、応酬にリアリティを感じます
    (会話から、わりと女性的な作家性も感じるんですね。男性的な作家性を感じる会話は、重厚ながらリアリティに欠けがち、頭で捻り出した台詞に見えがちです)

     というわけで、質問です

    ①物語作成の最終段階、原稿を書くにあたって、キャラクター同士の遣り取りを考える手法について教えてください
    ②また、そのさい、気を付けていることはなんですか?

     また、あらかじめご了承をいただいていなかったのですが、
    ご回答くださった内容は、今後、エッセイの方へ反映させていただいてもよろしいでしょうか?
     そのさいに、初音さんのお名前やプロフィール/作品名を提示するかもしれないのですが、それに対する可否もお返事お願いします

     非常に長い文章になってしまって、わかりやすい文章を書く! というエッセイを書いていることがお恥ずかしくなるのですが 笑、
    初音さんからお話お伺いする機会を得られて、ドキドながらも、嬉しく思っております

     歴史上の人物を扱う心構えとして、ご本人やご子孫に見せられる内容かとの問いかけは、
    まさに私自身が行なっているものでしたので、初音さんのご姿勢に敬意を表しつつ、全力で握手の手を差し出させてください!

     長々しくて、恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします
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