• エッセイ・ノンフィクション

○ちらあみ子

 久々、邦画にぶっ刺さった。
 親切にしたつもりが逆に人を傷つけ、叱られた理由がわからず、主人公あみ子の頭の中が???になる過程が丁寧に鮮やかに描かれる。
>「なんで誰も教えてくれんかったんだろう?みんな秘密にするよね。毎日。いっつも」
>「どこが気持ち悪かったんかね?(中略)一から教えてほしい」
 あみ子の心模様がぶっ刺さる。

 私の母はLD・ASD・ADHDを網羅する神経発達症で、自覚がない。
 無意識に自分を諦めていて、こちらが譲歩しても逃げてしまうので、心理的距離は永遠に縮まらない。
 だが、わけもわからず叱られながらも心を閉ざさず
「どうして(その言動は)駄目なの?」
と訊けるあみ子のような人がいて、私が相手に愛情を感じるなら、説明してみようと思った。
 

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