最新話『第31話 小銃とコーヒーの朝』更新しました!
翌朝、誠は寝坊をした。
慌てて食堂に飛び込むとランとかなめは銃の整備をしていた。
ランは今回はカウラの指揮で誠には東都沿岸部の巡回を担当してもらうという。
法術に関する違法研究をしている組織。
そうなれば初めて公式に法術を使用した誠を監視していて当然だとランは見ていた。
その誠が自分達の捜査を始めれば研究をこれまで通り続ける度胸は無いというのがランの見立てだった。
その消極策にかなめは不満を爆発させる。
そんなかなめはランと一緒に租界をめぐるために車を即金で買ったという。
しかもゲルパルト製の外車で馬力もカウラのそれに対抗したものだという。
甲武一の貴族の財力に唖然とする誠と『パチンコ依存症』で金で苦労しているカウラはかなめに嫌味を言った。
そんな中、ランは今回の一番怪しい厚生局の実力行使部隊の存在を告げた。
本来は薬物を扱うマフィア対策の武装組織。
その練度も装備も軍を上回るレベルな上に軍事法の対象にならないのでサイボーグで構成されているという。
かなめですら彼等との正面衝突は自殺行為だと言い切った。
そんな中、ランは湾岸部の広大な地域の操作をカウラと誠に命じた。
広大なその範囲に文句を言うカウラにランは手柄は足で稼げとその短い脚を叩いて示して見せた。
感想お待ちしています!
画像は超高級スポーツカーをあっさり必要だから買ったという甲武一の貴族のかなめ
