最新話『第72話 司法局最大の爆弾娘、到着す』更新しました!
かえでを振りほどくとかなめはそのまま怒りに任せて誠とカウラが止めるのも聞かずに隊長室に殴りこんだ。
烈火のごとく怒りながらかえでの配属を阻止できなかった嵯峨を責めるかなめ。
嵯峨は実はかなめとかえでの父である甲武国宰相西園寺義基がかえでの問題行動を無視できなくなった甲武海軍の突き上げを食っての今回の人事だと告白した。
さらに現在同盟は主要加盟国の一つ西モスレムの提唱する軍事即応部隊の設立準備中だった。
人格に問題の無い腕の立つ人間は全員そちらに引き抜かれたと言い訳する嵯峨。
ひたすらいいわけを繰り返す嵯峨と珍しく理性的に嵯峨を糾弾するかなめの所にやって来たのは茜とランだった。
ランは直属の上司としてかえでの問題行動は自分のどうこうできるレベルではないと泣き言を言う。
そしてかえでの24人の人妻を孕ませた『マリア・テレジア計画』はその旦那が全員立場が弱い婿養子で事件発覚後逆に家を追い出されたから解決済みだという。
それもこれもすべてを仕組んだかなめとかえでの母で『甲武の鬼姫』と呼ばれる康子の描いた筋書きに過ぎなかった。
『人類最強』幼女であるランも仕組んだのが自分と互角に戦える強敵であり嵯峨の策の師でもある康子の差し金となると何も言えなかった。
そして嵯峨は視線を誠に向けた。
誠が『許婚』であるかえでと結婚すればかえでも大人しくなりすべて解決すると明るく言う嵯峨。
全責任を押し付けられて泣きつく誠と自分のかわいい部下が邪悪なかえでに穢されることに抗議するラン。
そんなグダグダの隊長室で茜は『特殊な部隊』は別名を『愛の流刑地』と変えるべきだとつぶやくのだった。
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画像はこれからかえでが起こす問題行動の全責任を負わされることになる運命を諦めるラン
