最新話『第25話 現代の『騎士』』更新しました!
茜は貴族嫌いと言っても気高い産まれには誇りを持っていた。
彼女は『騎士』を名乗っていた。
茜の母は『社交界の華』ゲルパルト貴族の騎士の家の出なのでそれを継いだのである。
当時の嵯峨は『西園寺新三郎』と名乗っており、将来を約束されたエリートとしてモテていたと自慢した。
そして、今や小遣い三万円の男として女に全く相手にされない現状を嘆いた。
『庶民を守る盾になる気高き精神の持主』である騎士であろうとした茜は弁護士を目指した。
そしてわずか14歳で司法試験に合格した。
それに比べて完全に『駄目人間』扱いされていることに慣れている嵯峨に誠は呆れていると言った。
嵯峨はプライドゼロの男を自認していたので怒らなかった。