先日ぶらりと本屋に足を運びました。新刊コーナーをさまよっていると、気づいたときには三冊の小説を手に取ってました。
辻村深月先生の『朝が来る』
湊かなえ先生の『ユートピア』
東野圭吾先生の『人魚の眠る家』
これからじっくり読んでいきたいと思います。
お恥ずかしながら、辻村先生の作品を読むのは初めてです。2年ほど前にドラマ化された作品ということですが、あらすじを読んでこれは絶対面白いと思って購入。
湊先生の作品は『告白』と『花の鎖』しかわからないのですが、『告白』は壮絶かつ繊細に組み上げられた作品で衝撃を覚えました。私の傾向としては人間の心理的なえげつなさや心の底に潜む闇や本心が絡み合う話が大好きなので、湊先生の作品は読んでいて気持ちいいです。特に『花の鎖』は、人の心が絡み合った残酷な話であるのに、どこかやさしさを残していて、湊先生の違う一面が見えたような気がして、お気に入りの作品のひとつです。『ユートピア』は、「善意は、悪意より恐ろしい」というキャッチコピーに惹かれて購入。本当に、その通りだろうと思うのです。
東野先生も『マスカレード・ホテル』や『手紙』、『秘密』などタイトルは知っていても読むことはほとんどありません。ガリレオシリーズもドラマで見ていたくらい…。『人魚の眠る家』は映画化も決定しているということで、注目作品のようです。母親の歪な愛の形、狂気にしか守れない愛がある、というフレーズが頭にひっかかって購入。多分この辺から私の癖がバレます。
私の癖、というのも、私のお気に入り小説の一角に永井するみ先生の『グラニテ』があるのです。簡単に言うと、母と娘の三角関係。もうドロドロもいいところです。親子である以前に、女性同士なのだ。それって想像以上に怖いことなんだなと読みながら震えました。女性の心理描写をあそこまで掘り下げた小説には初めて出会いました。大好きです。するみ先生の作品他にも読みたいです。おすすめがあればぜひ教えてください。