1/10(金) 18:00 「轍鮒之急(1)」
更新します。よろしくお願いします。
ちなみに「轍鮒之急」は「てっぷのきゅう」と読んで、意味は困難な状況や緊急事態を表すことわざです。
荘子という人物が食に困っていて助けを求めたところ「あとで年貢が入るから」と言われ断られてしまった。その時に、車輪の跡のくぼみにたまったわずかな水の中で苦しんでいる鮒に「このあと水辺のあるところに行くからそこの水で助けてやろう」と言ったら「水が欲しいのは今だ」と鮒が怒った、という話を聞かせて憤慨したそうです。
この話から、車輪の跡にたまった水の中で苦しみあえぐフナを表現して「轍鮒之急」が使われるようになりました。
『泉物語』はなるべく雨や水に関わった目次?タイトル?にしたいので。いつか使おうと「轍鮒之急」は温めておりました。