• 異世界ファンタジー

第1-2話について

大々的に改定を行ったので、ノートにてお知らせ致します。
({}内が改定場所)


「ではいっその事、どこかから新たな《《器》》を調達してみたらいかがですか?《《私の魂の容れ物》》ですから、もっと頑丈な物の方がこの人形の故障を気遣わなくてよろしいかと」

 リリーは自分の体を見やるように視線を動かす。その人形の体は多少の手入れはされてあるものの、どこかしこに隠し切れないダメージが垣間見える。

「嫌よ、貴女が入っていた方がぴょこぴょこ動いて可愛らしいもの。それに…」

「それに?」

{「貴女も私も、お互い守り合えばいいだけの話じゃない」

 それはちょっと、といつもの小言をリリーは言いかけるも、口を閉じる。そこには複雑な感情があった。}


 アリッサは愛着湧くモノには執着し、それ以外には興味がまるでない。


{不死に近い存在であり、格上の主人、アリッサを護るなど、リリーとしては烏滸がましいと承知の上である。
しかし、やはり従者という身分としては、自分を守ると平然と言ってのける主人に対しても複雑な感情が生まれてくる。

自分は所詮、|庇護の対象《愛着湧くモノ》として見られているのかと。

なればこそ、《《お互い》》守り合えば良いと言って下さる主人に敬意を表し、リリーはそれ以上の無用な口出しをしなかった。それが信頼関係の証なのだと。}

 そしてリリーは、自分の成すべき事はアリッサの愛着あるモノを出来るだけ無事に、そして主人であるアリッサを必ず護る事だ、とそのように使命として捉えている。



元々は第1-2話にてリリーの心情を長々と表現するつもりはありませんでした。
ですが改めて読み直してみると、書いた方が良いなと思ったので、改定致しました。

こうして読んでみると、だいぶリリーの印象が変わるかと思います。


余談ですが、『闇魔術の魔女』はアリッサとリリーのW主人公です。

アリッサだけではなく、リリーの活躍や心情も描きたいと思っております。


更に余談ですが、今後も自分の作品を読み直す機会があると思いますが、気になる表現や誤字脱字が見つかった際は、こっそり改定していきます。すみません。

今回の様に大々的に改定する際は、ノートにてお知らせ致します。

今後ともよろしくお願い致します。はらへりいぬ。

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