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死神は時に浮かばれない -あとがき-

春になってようやく暖かくなったと思いきや、急激に寒くなったり雨が降ったり。
齢5つにして絶望の振り撒き方を知っている令和ちゃんには相当な才を感じています。


前置きはこのくらいに、久しぶりの近況ノートになります。はねかわです。


サボりを重ねていた『死神は時に浮かばれない』がようやく完結しました。


失踪する気は全くなかったのですが、自分でも気づかぬ内に辞めてしまうのではと怯えつつも、何とか形にして終わりを迎えられたので、とりあえず安心しております。


今作は前作の『死神はいつも喜ばない』を書き終えた後、死神のキャラクター像で消化しきれていない部分が多く残っていたため、それらを発散する目的で書いたのが最初になります。


ので、前作の死神さんも好きではありますが、より理想像をなぞっているのは今作の死神になります。


人間の皮を都合で被っているだけで、決して人間と死神とが同等ではないのだと、面倒くさそうにフワフワと逃げたと思ったら、次の瞬間には急に理不尽を押し付ける。そんな存在が常に主人公の一番近い所に居ながら、一番遠くから観察している。不満が無いわけではありませんが、かなり理想に近い造形で描けたと、個人的には思っております。


小説については物語こそが主役だという意見の元、キャラクターに飲まれないようにと気を付けていたつもりですが、こう思い返してみると、死神さんには、物語自体を引っ張ってもらっていたのですね。ありがたいことです。


今作で一旦は死神熱は発散できたので、現状の想いが続けば、今後死神シリーズは書かないつもりです。いつか気が変わるかもしれませんが、それこそ神のみぞ知るというやつですね。


そう。一つご注意を入れておくと、死神シリーズは同じ時系列上ではなく、並行世界で起こったそれぞれの死神にまつわる出来事になります。故に登場人物は死神を含め全員無関係です。


今後の活動を継続するかは完全に未定です。ここで辞めるも続けるもある状況ですが、個人的には文字を書く時間をもう少し楽しめたらと思っております。私生活とバランスを取りながら、ゆっくり舵を切っていくつもりです。


最後に。読んでいただいた数少ない読者の皆様に感謝を。拙い作品ではありますが、とりあえず完結までは用意できたので、少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

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