最終話まで投稿完了しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330661534114176たまにはあとがきっぽいあとがきを書くのもいいのかなと思うので、そのようにします。
はい。
今回の作品もASMR台本として、受賞後は音声作品になり販売されることを想定しています。
音声作品はヒロインが語りかけてくる、いわば主観で視聴するものである以上、様々な制約が出てきます。
例えば、視点人物が知り得ないことは知らないだとか。
ボイスドラマではないので、たった一人だけが話す以上、言葉を聞き返すのが頻発しすぎるのは(よほど上手くやらないと)不自然になる、とか。
視点人物が視聴体験をする人間と差異が大きすぎると、ズレが生じるとか。
そのほか、色々ですね。色々。挙げていくと切りがない。
とはいえそれらは技量や推敲、修正によって解消可能、無視可能なのものであり、大きな問題ではないとも考えています。
更に音声として販売されるのであれば、究極的な話、声優さんの声をよほど邪魔する稚拙な台本でなければ……もっと言えば、どれほど稚拙や矛盾があっても、それが聴き手側に求められるものでありさえすればいいわけですからね。
そうしたある程度の自由を認めた上で、年下の姉で行いたかったことが一点あります。
主人公の設定を盛った上で、それを最低限のみしか出さずに作品として(あるいはASMR台本として)提示する、ということです。
翻って、年下の姉視点で共感ができるものであるのか。
年下の姉の言葉から反響して浮かび上がる、視点人物の像(≒主人公)に好感を持たせることが可能か。
つまり、反響した像を間接的に見せることにより、その過程で年下の姉への感情移入を行わせることが可能か。
それに挑戦するために書いたものが、今回書いた「10年間氷漬けになっていたお姉ちゃんは、あなたから離れられない」となります。
実際に、その企みが成功したのかはわかりません。
そもそも、元が音声台本なだけで在る以上、そこまで読み込んでくれる読者もまたいないのではないか、とは思っています。
ここは基本的に小説を読み書きするサイトですので。
ASMR台本としても、微妙に複雑な設定・際どいマイノリティな性癖を持ち込んだというのもあるので。
まあ、私がしない理由もないので、好きに書きました。
楽しかったです。
はい。
今回、三作品も音声台本を書き上げたことになります。
物語を書く上で「読者のことを考える」という一点においては、凄まじく経験値を得られた二ヶ月半でした。
台本を書く上で意識していた「恥を捨てる」ということも、今後に効かせていきたいです。
一度性癖万国博覧会(個展)をした人間に怖いものはない、みたいな。
はい。
以降は一旦本懐に戻り、台本作成から得た今回の学びを糧とし小説をバリバリ書いていきたいなと思います。十万文字の公募用原稿とか、カクヨムに元から上げること想定の作品とか。
ところで、いま燃え尽きてるのかなんのアイデアもありません。
おわり。