何が自分の救いになるか、糧になるか、一念に信じている事があって、これは何にも覆せないと思っていた。字を覚え、言葉を覚え、文章を
練習し、書いていたら、覆せるようになってきた。思想は柔軟でありたいし、自由でもありたい。そう思えるようになった。人の言葉より、自分を信じること。これはとてもむつかしい。むつかしいけれど、生きていると時々そういうことが必要になる。信じられる自分で居なければならないのは、至難の業だ。怠らず、無知を自覚し、なにより善良であること。どんな出来事を目の当たりにしても。柔軟でなければ、営みの流れに対応出来ない。と、思えた。思想の広がり、生きるに必要なこと。私は多分、字に、言葉に、文章に育てられたのだと思う。