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転生系の骨頂のひとつ

チーハー無双のほかに、読んでてグサーとくるレア系の必勝イベントがあんですよ。
転生元人格への罪悪感ですね。

これはネタバレになるからタイトルは出せないんですけど、突然グサー!と剔ってくる。

ある作品で「ほんとうの子供」というセリフを呟き両親の墓の前でズドーンと沈みながら魔性を開花させるシーンがあんですが、読んだときはわからんのですよ。ああ、そういうシーンね、で通り過ぎてゆく。ホントのこどもてなんだ?転生者だから?まあそれは兎も角こっから血の復讐劇の始まりじゃああああうおおおおお!!!!!!て盛り上がってリアル軸二年くらい思い出さないんですが二回三回の読み返し中に突然その情景が描写されているシーンの主人公の心を想像しちゃうんですよ、ここにはこれだけの深い愛情、後悔、罪悪、思慕、その他なんかすごい系の情感二字熟語が詰まってたのか!と。むろん作中にそんな内心の吐露やくどい精神世界の描写などありません。全部俺の想像。只呟き、ちょっと泣いて座り込むという主人公の行動が描かれているだけ。

俺の今書いてるやつ「フッ、罪悪感だぜ・・・」とかむちゃくそ言ってるのと比べてどーよこの小説感。

もう一つはまたかなり凄い。

「ホンモノのミーナ?・・・ああ、奴なら高熱に苦しみ抜いて死んで消えたわ。それでナニ?だから?あたしを殺す??」

うわああコイツ開き直りやがった!警察だ、ケイサツを呼んで!!!
脳内で勝手に英語に翻訳(ソワッ?ダッワァアイ?キンミ↓??)されて字幕スーパーを幻覚してしまうくらいの恐怖と臨場感。

もち俺作みたいに魂入れ替えましたとか元人格消滅してるとか神の声で開陳されてない。作者視点の解説のことね、神の声。

自分の生は元人物の死の上にあるて激しく肯定しているんですね。

炭素生命体として考えたら日常の一つで当然なんですけど、人間同士となると突然深く広大なロマンが発生してしまうねという話でした(ナイスまとめ

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