昨日から公開をはじめた
連作短編小説のあらすじを紹介します。
『京都の守り神は元スパイ〜もふもふ霊能力者ハムーニャの京都亡命物語』
人間には計り知れない世界、アンビエント国から1匹のスパイ、ハムーニャがやって来ます。
京都の守り神との出会いによってハムーニャのハム生は思わぬ方向へ逸れ展開していきます。
生きるとは何か、働くとは何か、老いるとは何か。そんな哲学的な問いに向き合うハムーニャの物語をお楽しみください。
【あらすじ】
舞台は現代の京都。
大学生の蓮は、アルバイト先のゴミ捨て場で1匹のハムスターを拾う。それはアンビエント国が人間を支配するために日本に送り込んだスパイのハムーニャだった。昔飼っていたハムスターが懐かしくなった蓮は面倒を見ることに。ハムーニャは京大の研究室で潜入調査をしていたがある日、自国の陰謀を知り、自分が洗脳されていたことに気づく。衝撃を受けたハムーニャは蓮の元を去り、鴨川で身投げしてしまう。何者かに助けられたハムーニャが行き着いた寺では、京都の守り神、四神たちが茶会をしていた。彼らは不安げに話すのだった。この頃京都に不穏な空気が漂っており、北の方角から魔物コロモダコが入り込んだと。事の発端は京都の北の守り神、玄武が逃げ出したことだという。コロモダコは人の心に取り憑き、自尊心を吸い取り生きていた。京都の人々は次々に取り憑れ、街は闇につつまれる。ハムーニャは魔物コロモダコを倒すべく守り神の仕事を任されることになった。果たしてよそ者ハムスターに京都の街を救うことはできるのか。