・魔女の謎の書き込みと逆探知の仕組み
冒頭の文章は本当に何の意味もない只の文字の羅列。魔女が残した文章ってだけ。
でもスレ名で「魔女」「危険」「みるな」と厳重注意されているにも関わらず自分の意思でスレを開き、魔女の痕跡を専門家が本気で探ろうとしてる状況に誘導したのは流石は魔女と言わざるを得ない。
これは最早、一種の儀式。運営のシステムの穴を付いた高度な魔術工作なのだ。
URクトゥルフデーモンをカメラ機能越しに見ただけなら運営の介入で問題はないが、カメラ越しに姿を残そうと絵を描き始めたらアウトな事に近い。感受性の高い芸術家がクトゥルフの神々の姿を残そうとし始めるのは典型的な発狂プロセス。無事では済まないのだ。
それと同じような事を魔女は無意味な文章を書き綴るだけで再現した。
危険だと分かっているにも関わらず魔女の残した謎の文字列を解読しようとするのは危険な魔道書を読むのと変わらない。掲示板から情報だけ(しかも運営に妨害されないよう何の魔術的意味もない文字列)を持ち帰らせて、解読させ、契約の証として翻訳結果に対象者の名を表示する。これが一連のやり取りの全て。
深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
15人の探索者PLは魔女の契約者として彼女に見つめられ続ける。24時間365日。どちらかが命尽きるまで。永遠に。彼女は見ている。