物語の舞台、フォルティナ大陸では、パウダーと呼ばれる魔法薬から魔法の力を取り出すテクノロジーが確立されています。
これは、人間の体に宿る魔力が微量しかない為で、それを外部から取り込むためにパウダーを必要とします。
昔はパウダーを紙で包み、トーチと呼ばれるアイテムに装填、魔力を注入して撃発する事で魔法を発動させていました。
この方法は欠点がありました。自前の魔力が微量しかない者はパウダーを撃発できず、限られた者しか魔法が使えなかったのです。
そこで生まれたのがスチーム・アーツでした。水蒸気で薬莢内のパウダーに高圧力をかけることで魔力を凝縮するシステムです。今まで使えなかった者にも魔法の恩恵を与え、威力も格段に向上しました。
薬莢も、我々が映画でよく目にする金属薬莢になりました。紙は湿気に弱いですので。
この辺りが気になる方は、姉妹作の『恋愛相談スキルで救う悪役令嬢 ~王子が彼女を連れて行くなと言うが、もう遅い~』も読んでみて、どうぞ。