先日、新作「時任さんのラボノート 前編」を公開させていただきました。
この作品は自分が今までいくつか書いてきた、青春と切なさがごった煮になったような話ではなく、どちらかというともっとライトな物語にするつもりでした。
しかし題材的に少し難しい内容になってしまい、当初目指した雰囲気が描けているかはわかりません。
この手の専門的内容を題材に描かれるライトなミステリーとしては、「ビブリア古書堂の事件手帖」を筆頭にジャンルの一つとして確立できるくらい作品が世に出ている印象があります。
その中には理系の内容を扱っているものもあるのですが、高度な内容をわかりやすいエンタメに落とし込むのにそれらの本は創意工夫を重ねているのだろうな、と今回痛感しました。
今まで同じような物語ばかり書いてきたのでいい経験にはなりましたが、やはり以前のような作品の方が書きやすいので、この作品はきちんと完結させつつ、また作風を元に戻そうと思います。
最後になりますが、早くも拙作を応援していただいた方、ありがとうございました。