そもそも、AIというものは抽象的概念が理解できないという前提条件がある。
そして文学表現は抽象表現を多用する芸術である。「暗喩」「隠喩」などはその最たるものだろう。それを多用している芸術性の高い文学作品は、おおむねAIの理解の及ばない領域ともいえる。
芸術性が高い作品は、AI評価は低く見積もられてしまうのかもしれない。
「わかりやすさ」と「文学性」とは時として相反するものだと思う。(ex. 純文学など)
プロンプトや調教によって、ある程度は制御できるかもしれないが、本来の苦手な分野はフォローしきれるものでもないのかもしれない。
ことに抽象的な理解が必要な哲学の分野においては、AIは理解が及ばないことが多い。
そして、哲学的思考は文学作品においては必須事項に等しい。
故に、AIは文学作品の講評は苦手な分野なのかもしれない。