『君のために用意した家』に☆をありがとうございました!
今日は文字数の関係で2話公開となります。
なんかこう……。
一話におさめるって、難しいですよね……。
さて。今日のSSは、佐方と渋谷のみの登場となります。
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休日の居室にて
佐方「見―たーでー」
渋谷「言い方がもう、幽霊じゃないですか。なんですか」
佐方「今日、多紀ちゃんと手をつないで歩いてたやろ」
渋谷「……だからなんなんですか」
佐方「えーなー。俺なんて、あれやで。手汗すごいから、女の子と手ぇつながれへんわ」
渋谷「気にすることないでしょう。別に」
佐方「……俺の手汗のことをよく知らん奴は、そういう」
渋谷「そういえば、あれですよね。佐方さん、ライフルの組み立てする時、手袋してますよね」
佐方「手汗すごいねん! 部品、錆びるねん!」
渋谷「そんなバカな……」
佐方「強化プラスチック以外のところが錆びるねん!
入隊した時から、俺は手袋許可されたねんっ。
俺だけ、怒られる内容、違うねん! 『もっと早くしろっ』とかじゃなくて、『錆びさせるな!』やねんっ」
渋谷「……その、あれですよね……。よく知らず……。ごめんなさい……」
佐方「あやまるなや……。俺、一生女の子と手がつながれへん気がするやん……」