拙作『金の瞳の彼女に、恋をした』の狐なんですが。
最近、ちょこっとだけ、狐の登場シーンに台詞を加えてみました。
狐の出身地については、番外編に書いているのですが、そこまでは、「……なんだか妙な関西弁をしゃべる狐」という、印象で……。
こやつ、関西弁と言うより、播州弁をしゃべってるのです。
例文を出してみましょう。
私 「狐ー。あんたの登場シーン、ちょっと変えたで」
狐 「あっかいや!なっしょんどいやっ」
私 「そない言うことあらへんやん。ばりごうわくわっ」
狐 「口悪いな、お前っ。昔は、おせらしなったなぁ、思とったのにっ」
私 「いまかて、おせらしかろうがっ。こん、だぼがっ。
読み直してから文句言えよっ」
狐 「(読み直す)なんや、べっちょないやん」
私 「だからいうとうやん。しばくぞ、お前」
狐 「これだけのために、僕を呼んだんかない。
いなり寿司食べすぎて、ずつのうなってたところやったのに……。
はぁ、じゃまくさ」
※注意 ちなみに、狐と私は、喧嘩していません。普通の会話をしています
……どうでしょうか。
これ、意味分かりますよね(どきどき)。
訳文、いりますか? いや、必要ないでしょう(きっぱり)
「べっちょない」とかは、最近じゃ若い子は使わないでしょうね(笑)
「おせらしい」など、高齢者ぐらいじゃないでしょうか……。
仕事柄、高齢者の方と話す機会が多いので、結構古い播州弁を私自身、意識せずに使っているかも知れません。
『身近にあった』の「さんまいさん」も、そういえば方言ですねぇ。今の子は言わないかな。
ただ、可愛らしい女子高生でも、流れるように笑顔で「こん、だぼがっ。しまいに、しばくぞっ」と言います。
ええ。そんな場所に住んでいるので。
仕事で関東人に怒鳴られても、正直、きょとんとしました。
この人今、どれぐらいの「怒り度」なんだろう、と^^;
まぁ、そんなわけで。
狐登場シーンに、「僕は大津茂川に住んどった狐や」「これは播州弁や、関西弁ってひとくくりにするのは、よぉないな」という一文を加えました。
本文中、ここまでひどい播州弁を狐は話していませんが、「播州弁」から「関西弁」に寄せる途中で妙な言葉になっているかもしれません。
あしからずご了承下さいませ(^-^)