• 現代ドラマ

6月24日(ネタバレ注意)

おはようございます。いかがでしたでしょうか。という事で、今回は愛沢さん…陽茉莉ちゃんに頼みました。
まずどこから触れましょうか…きっかけから話しましょうか。

陽茉莉ちゃんとは書いてもらった通り、完全に行先も告げずに仲違いしたまま離れました。それはボクからすれば怖かったから。ボクにとってあの場所は、あの時間は忘れてしまいたい事。陽茉莉ちゃんのその後なんて、気になりませんでした。

ボクが高校で色々としているうちにも、陽茉莉ちゃんにも虐めが横行します。そんなボクらが偶然であったのは修学旅行先での事。修学旅行は3年生の5月でした。出会った時の変わり果てた陽茉莉ちゃんに驚いたのを覚えてます。陽茉莉ちゃんは約2年も耐え続けたのです。
虐めに内容の大小なんて関係ありません。小さかろうと、大きかろうと辛い。その辛い日々を2年も耐えたのです。
詳しい話はまたその日が来たらしますが、結果としてボクも陽茉莉ちゃんも問題が解決し、仲も回復…までとはいきませんでしたが、陽茉莉ちゃんが怖く無くなりました。

そのドタバタの際に携帯電話を交換したのですが、卒業を迎えても連絡する訳でもなく、月日だけが経ちます。

幾ばくと時間がたち、ボクはこうして小説を書くようになります。書いている途中で先生のセリフを思い出したのです。

日高はもちろん被害者だが、この子も被害者だ。1番悪いのは、そこまで何も教えてやれなかった俺達大人なんだ。特に、親。

そんな事を言ってたなって思うと、陽茉莉ちゃんにも何か裏があったんじゃないのかなって考えるように。正義にもポロッと零しましたが、頑なにボクにコンタクトを取ることを認めてくれません。

だけど、それじゃ解決しないから。こんなモヤモヤしたまま関係を終わらせたくなかったから。
ボクがだいぶ前に零した願いが一つあります。それは虐めていた彼らと、いつか笑い話に変えて話せるような関係になる事。ボクは、陽茉莉ちゃんとならまた何とか…やり直せる気がする。そう思って正義に訴えますが駄目の一点張り。むうう……

正義が居ないと会いに行くことも出来ません。こういう時に弱い自分が嫌になります。どうしようか迷ったところ、正義を通さないで直接上に…つまりお父さんとお母さんに連絡することにしました。2人とも真剣に聞いて、正義君の言い分はよく分かる、と前置きをして続けます。

「だけどね、これは佳乃の人生だ。佳乃が許してあげられるって言うなら僕はそれでもいいと思う。他の子に比べても中々骨のある子だと思ったしね。」

というのも、ボクが高校に行ってる間の1年生の秋の頃。どうやって住所を知ったのかは分かりませんが、ボクの両親に謝罪しにいっていたそうなのです。僕らじゃなくて佳乃に直接謝ってあげて欲しいと、言ったそうですが、住所は教えなかったと…信用しきれなかったと言ってました。

ボクは決めました。丁度1周年も近いですし、陽茉莉ちゃんにその時の心情を聞いて…今度こそ仲良くなりたい、と。
電話をするのは震えて大変でしたが、一声かけてみると陽茉莉ちゃんが泣き出してしまって、ボクも泣いてしまって…

謝ったり、反省したりするその声に嘘は無いように思えました。ですが、ボクは何度も騙されてきてますから、一様に信用はしきれませんでした。色々な話をして、ボクの本題を切り出すと、ちょっと考えさせて。と一旦通話をきる流れに。

その後、こんなメールが送られてきます。


佳乃ちゃん。こんにちは。
いきなり佳乃ちゃんから連絡が来たと思ったら、お話を書いて欲しいーってびっくりしちゃった💦
今回の件、受けさせて頂きます。もう話した事ばかりかも知れないけど…

でも、何度話して謝っても許してもらえる事じゃないと思ってる。こうしてお話出来るのも、佳乃ちゃんが私を許そうってしてくれてるからであって私は佳乃ちゃんに話しかける権利なんて、本当は無いんだと思う。
心の痛み、体の痛み、刻み込まれた恐怖。全部、全部私が仕向けた事なんだから。例え同じ様な思いをしたって、私は許されないし、何も変わらないと思う。

それでも佳乃ちゃんは進もうって、私の手を取ってくれるの。本当に助かったよ。ありがとう。
当時の子供じみた思想も行動も、全部余さず書くね。本名も出してくれてもいいよ。


これからの佳乃ちゃんの人生に幸せが訪れますように。
陽茉莉

PS 良かったらまたご飯食べに行こ?🍝

正直嬉しかったです。もちろん本名は隠してますが、反省してるかなんて気にかける必要なんてありませんでした。

一旦分けます

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