こんにちは。もう4月も終わりですね。毎度の事ながら保険料やら色々天引きされる4月のお給料にびっくりです。とはいえ別に使い道が多い方でもないので貯金はそれなりなのですが。
今日はボクの日記をまんま載せてる日記編ですこーしだけ解説した、りーちゃんとボクの一人称の移ろいについて話します。なんやかんやで日記編を更新したのはおおよそ3ヶ月前。書き写して解説するだけなのに何故止まってるのやら。……忘れてたんですけど。
まあそれはさておき。ボクは、一人称がボクです。りーちゃんは私。実は、小さい頃は反対だったのです。
ボクは私、りーちゃんは僕でした。長い髪で、今と変わらない凛々しさを持っていた小学生のりーちゃん。
僕と言ってても全くもって違和感がありませんでしたし、むしろかっこよかったのです。
6歳の私からすればクールで、優しくて、それでいてかっこいい。まさに理想の人でした。
「僕は将来、モデルになりたいんだ。そのためにも常日頃から…」
常日頃とか日常会話で使いこなすレベルだったりーちゃん。もう佳乃少女は尊敬の眼差しです。
「すごい!応援するぅ!」
今と変わらず舌っ足らずな口調でりーちゃんを褒めます。そしてお母さんがそれを見て一言。
「佳乃もかっこいいお姉さんの璃乃ちゃんみたいになるのよー?」
「うん!なるぅ!」
子供の思考というものは時に短絡的です。私はそれをりーちゃんを真似するといいと言葉そのまま受け取った訳です。
履けもしないヒールを勝手に履いてコケ、小学生としては中々早いコーヒーを飲んで泣き、ただでさえ好奇心旺盛で動きっぱなしの私が髪を伸ばしてそこらで何か絡みつかせて助けを求め……
何一つ上手くいきません。そりゃそうです。私はりーちゃんじゃないから。
だけどそんな私でもすぐに真似出来る事がありました。それがボク、なのです。
最初こそ驚いたりーちゃんでしたが、一緒だねって喜んでくれて、お母さんも別に止めることなく、私はボクになっていくのです。
それから数年。ボクはすっかりボクが染み付きました。ちょっとイントネーションは可笑しいけど、でも同級生にも概ね好評。ボクもかっこいいんだって誇りを持っていました。りーちゃんは中学生になり、そして今日。久しぶりに会うのです。
「あ、りーちゃん!久しぶりー!会いたかったー!」
「お、よーちゃん!私も会いたかったよ!」
……んんん?
「あれ、りーちゃん、僕じゃないのぉ?」
「あー……うん。ちょっとね。でもよーちゃんはボクのままでいいと思うなー。」
ちょっとね。その一言に何があったのか分かりません。だけど、変わったのは事実。ボクは少しショックでした。だけど、もう1つの思いもムクムク膨れ上がります。
それは誇り。ボクである誇り。りーちゃんから受け継いだかっこいい呼び方。例えりーちゃんが変わったって、ボクはボクでありたい…
りーちゃんには何を言うでもなく、ボクは1人決意しました。ボクであることを貫こうって。
それからはボクはボクなのです。
だけど、それが原因でいじめに発展するとは思ってませんでした。ボクである自信も失っていました。私って繕って、自分らしさを埋めたような感覚でした。
もしかしたら、りーちゃんにもそんな感じの事があったのかもしれません。人の呼び方は人それぞれです。どんな呼び方だとしても、それはその人の個性なのです。
自分らしさを大切にして下さいね。