柿木まめ太

　エディタと言えば窓の杜に、なろう・ピクシブ・カクヨムの記法に対応したというフリーウェアを発見しましたよ。

　なろうだけならともかく、正式オープン半年のカクヨムまでも対応済みにしたとは、自分で書いてる人なんでしょうかね。書いてないけど需要があると見込んだのなら、割と物好きな気が。

なろうは解かるとして、ピクシブとカクヨムにまで対応させたってのは凄いですねぇ。需要で考えても、カクヨムが盛り上がってるとは、とうてい思えないんですけどもねぇ。

なんのかんの言って、Web小説自体が下火になってきた今、カクヨムの現状は決して認知度不足からではない、って事かも知れません。
書き手は確かに多いんだけど、読み手が割く時間割合は減ってるなと思いますね。

なんか余暇の使い方で、パーセンテージがずいぶん下がったかなというか。サイトのチェックだけして、さっさと別のこと始めちゃうユーザーが増えたのかも。

２ちゃんとか纏め系サイトの掲示板でのお喋りがかなり緩やかになってるんですよねぇ。ああいうトコに実態が反映されるわけなんで、それで見るとやっぱWeb小説そのものも下火なのかなと感じます。

エディタは使い慣れたストーリーエディタに似たスキンが良かったんで、ほとんど一緒のナナは今のトコ、満足してますよー。

　ここってユーザーのターミナルとなるトップページが、ひたすら人気作品推しですからねえ。ランキングは週一でしか変わらないですし、長編ピックアップはランキング上位や書籍化作品と被ること多々。検索＆ソート機能はいま一つ。新着レビューはランキングの下に移動ときた。
　ぶっちゃけ、自分の肌に合いそうな作品の検索なんて面倒をするくらいなら、それこそグとかパとかフがつくゲームやるほうがよっぽど暇潰しになるような。

　書き手にとっても、間を置かずにコンテスト開催のお知らせが届いてますから、やる気のあるユーザーはリアルと執筆で忙しくて読む暇なし、マイペースor興味なしユーザーは気儘に書いたり読んだりでしょうし。

　案外、Web小説の敵は電子書籍だけじゃなくて、スマホゲームもなんじゃ……と思ったりします。

今はソシャゲの方が「嫁」探しは楽ですからねぇ。キャラで売ってたラノベは大敗を喫してますねぇ。金落とすヘビーユーザーは軒並みソシャゲに攫われてしまったでしょうね。

ネット小説の人気作品って、ツールとしての需要ですからねぇ。金出して手にいれる商品という位置づけではないですよね、もはや。
共有認識の一端であり、何か別の利用法のための一次素材。いいアイデアを見つけたらパクるのが当然で、もはやそれを恥とも思わないし。

だから容易に取り込める形式がウケるし、多く出回ってる陳腐なものが人気が高く、似た作品は雨後の筍でボコボコ生まれるわけで。

で、それは読者の需要からは離れていくばかりの傾向にあって、現実の本屋ではまるで見当たらないようなものが多くなる、という風に分析してますけど。