本日、ムロタニツネ象氏の訃報がニュースに流れました。
氏は子ども向けの歴史漫画を多く書かれた漫画家でした。
学研漫画人物日本の歴史シリーズ中に氏の主な作品があり、氏が手掛けたのはヤマトタケルノミコト、卑弥呼、伊達政宗、平賀源内、坂本龍馬、勝海舟があります。
私は学研漫画人物日本の歴史シリーズではムロタニツネ象氏の作品しか読んでいないことに今更ながら気づき、それはなかなかに大きな驚きでした。
特にヤマトタケルノミコト、卑弥呼を繰り返し読んでいた記憶があり、現在の私の創作の原点に、これらの作品は確実に存在しています。
子供向けということもあり、マンガの登場人物の喜怒哀楽は非常に分かりやすく描かれています。また、時間の流れに沿った人物の描写の書き分けも単純な線ながら明確に特徴があらわされており、学習漫画として伝えるべきことが何なのか、充分に熟知した絵柄となっています。
ムロタニツネ象氏はまさに、手塚治虫や池ノ森正太郎、そしてトキワ荘のあの漫画家たちの系譜を作り出した偉大な漫画家の一人なのです。
氏が描いた卑弥呼の少女の頃の可愛らしさ、若い頃の何とも言えない色気や、年老いてからの威厳は、確実に読者に、しかも子供にも伝わる描写です。
そう、独特の色気があるんですよ!あの色気を求めて私は氏の漫画を買い集めたのかもしれません(゚ω゚)←当時小学生
……ええ、少年ヤマトタケルノミコトの女装も色気がございました。
現在でも氏の書かれた歴史漫画は本屋の学習漫画の棚に並んでいます。また、デジタルでも読めるようになっています。
子どもの時に読んだことのある方はぜひもう一度、読んだことの無い方は是非一度、ムロタニツネ象氏の歴史マンガを読んでみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが、ムロタニツネ象氏のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。