■とにかく完結させることを前提にしました
【目標1】全く思い入れの無いモブな主人公で一本書いてみる。
【目標2】40字×17行で250~350ページくらいで終わらせる。つまり文庫本一冊分。
元々名有りの人間が出てこない、にゃん様と精霊さんとのほのぼの旅話を考えていたものの、うまいこと話が膨らまなかったので、いっそ何の思い入れも無いモブな主人公にしてみることに。
人型大根の精霊さんに思い入れがありすぎました。
どんなに拙くて破綻した超展開でもいい、文庫本一冊分で終われなければ、そして話を膨らませることもできなければ、一次はあきらめよう。そうしよう。
そんな考えで再スタート。
■初めてまともにプロットを組みました
『精霊さんと旅して主人公が成長する』をまずはメインテーマに。
しかし二次創作はキャラが勝手に動き回るのですが、一次はそうもいかないっぽいなーと精霊さんの件から考え。
小説プロット用の『ぷろっとプロット』というソフトを導入して、アイデアの断片を書き出し、それらを配置しつつまたアイデアを出し、大体の流れを決めていました。
いました(過去形)。
■プロット? 奴は死んだよ
ある程度プロット通りなのはトカゲ人の集落までと、豊穣祭という祭祀での木の実から思い出の食事をもらうところだけです。
原因の八割は、書いている最中にいきなりぬるっと秋川が生えたせいです。
プロットどころか脳内にもいなかったんです秋川。
誰だ。
同級生? いや覚えてなさそうだな主人公。そしてやっぱり覚えてなかった。
でも良い奴っぽいぞ秋川。
そして秋川があんな感じに帰還したこともあり、主人公が『……ここで帰ったら、幸せの横取りになるから、帰らない。ここに残る』とか頑固なことを言い出しました。
そうか。
そうかー。
よしわかった。トンチキ世界を精霊さんと強く生きろ。
かくして帰還するはずの主人公は定住ルートへ。
■卓ゲ者やあんこスレ者にしかわからない例えですが
秋川は、『何気なく出したNPCのはずが、ダイスがクリティカルを回しまくってネームドになったどころか、話全体の超重要人物になりやがりましたどうしましょう』みたいな人物です。
サイタマーのメンバーも突然生えた人々です。いい先輩になりました。
なお南方第一も予定外です。彼がやらかした結果が短編第一話に繋がりました。
■どんな超展開でもいいから完結を目指した結果
終盤、研修編はだらだらやると蛇足だなと、ばっさり切りました。
結人のゴールと、秋川の決着へと集中。
秋川が出てから決まったタイトル、『おかしな世界で俺たちは大根を抱え生きていく』の『俺たち』部分に集中しました。
地球だって充分おかしな世界です。