わりと特殊な分野の仕事をしているのですが、先日、同業他社の方にこう声をかけられました。
「◯◯さんから“頑田むぅさんに教わりなさい”って言われまして」
ありがたい話――かもしれないんですけど、この質問だと僕から何を教わりたいのかが具体的に伝わってこなくて、正直ちょっと困ってしまいました。
せめて「これについて聞きたい」とか一言あれば、お答えのしようもあったんですけどね。
あと、この方が僕のことを他所でどう話しているか、少し耳に入ってきていて……
(業界には、それなりにネットワークがあるので)
とりあえず、その場では「僕が教えることなんて、特にないですよ」と軽く返しておきました。
リップサービスのつもりだったんですが、それを聞いて嬉しそうに帰って行かれた派手なオバサマの背中が……なんとも虚しかったです。
ちょっと“気の毒だな”と思う一方で、僕は文章を書くという分野において、どうなんだろう?
そう思ったんです。
ちゃんと謙虚でいるだろうかと。
それを失った瞬間に、あのオバサマと同じ階層に落ちる気がして。
じつはドラマ化もされている漫画の作者さんと、その作品の協力をされているお医者さんと飲みに行く機会が何度かあったんですが……まあ、みなさん謙虚。
生き様からしてかっこいいというか、人間くさい。
そして、生き方にリアリティがある……まあ、リアルもなにも、そうやって人生を歩んでこられたんでしょうがね。
クリエイターを目指すなら、ああいう謙虚さが大事なんだろうな……そんなことを思いました。