かつて「負け組の星」として人気を博した競走馬「ハルウララ」が9日、29歳で永眠した。この訃報に、X(旧ツイッター)では、海外からも「Haru Urara」の旅立ちを哀しむコメントが殺到している。(中日スポーツ)
走っても走っても勝てず負け続けて113連敗。いよいよ日本経済が危うくなった時代に「負け組の星」として社会現象となった競走馬・ハルウララが亡くなった。
通常、弱い馬は人気にならない。負け続けたからといって人気がでるわけでもない。ハルウララが人気馬となったのは、彼女が負け続けながらも走り続けたことと、当時の経済・社会情勢のなかで「負け組」と蔑まれながらも働き続けざるを得なかったたくさんの日本人の心情とが、不思議に共鳴したからだと思う。
当時のハルウララを知らない人たちから追悼の言葉が寄せられるのは、ゲーム「ウマ娘 プリティダービー」にハルウララが「才能はないが、決してくじけないウマ娘」として登場、海外のファンにも知られているかららしい。
がんばってもがんばってもくじけないキャラクターに勇気づけられる人はいまも世界中にいるってことなのだろう。そして、わたしも。天国でも走れ、ハルウララ。