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「テンダーブルーの箱庭」あとがき

本作のヒロインである高森の病は、かつて作者自身の身に起きたことである。
出口が見えない暗闇の中、行く先を照らしてくれたのは、あるロックバンドが奏でる音楽だった。
物語の中で何度か流れる音楽は、それぞれがどの曲なのか作者の中には答えがある。
が、ここには書かない。
読んでくださった方は自身が好きな音楽を思い浮かべながら読んで頂きたい。
本作はある意味ではそのロックバンドへ向けたファンレターである。
ファンレターだが、しかし、私の好きなロックバンドに届かなくていい。
むしろ届いてくれない方がいい。
離れた場所からひっそりと感謝していたい。
ありがとう。
あなたたちの音楽のおかげで、私は今、息をしている。

……と、少し気取って書いてみたらとても堅苦しい文章になってしまいました。
かたい文を読むのは好きですが、自分で書くと無理に背伸びをしているようで背中がかゆくなりますね。
以前からずっと書きたいと思っていた話をやっと書くことができました。
頭の中にはあったのですが、形にしたのは今回が初めてです。
きっかけはある作家の方がX(当時はまだTwitterでした)で紹介しておられた「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」の公募情報を読んだことでした。
公募を知った4月から書き始めなんとか形になりましたが、小説投稿サイトへ登録することも含めて何もかもが未経験のまま進めてしまいましたので、拙いところが多々あるものと思います。

この作品は箱庭三部作の一作目にあたります。
二作目、三作目もそれぞれ構想はできていますので、作品が完成しましたらまた投稿したいと思っております。
次回作のタイトルは『夏色ビターチョコレート』。
少しでも興味がありましたら、読んで頂けると嬉しいです。

最後に。
小説投稿サイトの作法がわかっておらず、一度投稿した作品の誤字や句読点の位置、気になる言い回しなどを何度も修正してしまいました。
不快に思われた方がおりましたら、この場を借りてお詫び致します。
今回は公募の〆切を意識して書き終えた端から慌てて投稿してしまいましたので、次回からは全て書き終えた後にゆっくりと確認しながら投稿するように留意致します。

また次回作でもお目にかかれたなら幸いです。
拙作を読んで頂きましたみなさまに心より感謝申し上げます。

2023年8月
伏目しい

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