こんにちは文遠です。比較的暖かい地方に住んでいるのに、今朝はスリッパなしでは床を歩くのが辛いくらい冷え込みましたね。不調の方も多いようですのでみなさまご自愛ください。
さて今日は、今週更新したドラ嘘『6−26 “置いていけ”』についてつらつら語ってみようと思います。近況ノートもあるのだからちゃんと使ってみようという自主的キャンペーンです。本当はこういう裏話的なやつを限定ノートでやればいいのかもしれませんが、お金取るほどでもないかなと思うのでサラサラ書いちゃう。
<以下該当話のネタバレあり>
はい、オルヴァ退場回でした。安心してください、本当に死にました。掲載後すぐにコメントいただけてすごくびっくりしたのはもちろん、あの変態ストーカー従者が意外と敵として愛されていたことにも驚きを隠せない作者です。まあTwitterではスタンプにしたりサークルでも散々BLネタにしたりとイジったので、私と同じく皆さん愛着を持ってくださったのかもしれないな…なんて笑
ここからは真面目な話。前のノートでも言っていた「心配していること」というのはこの「ヒロインが敵を手にかける」という場面のことだったんです。氷の槍でぶっすりという割と豪快な殺し方(正確な死因は全身凍結による生体機能の停止ですけど)をしてるので、ヒロインなのに野蛮!!とか言われたらどうしようって思っておりました^^;今のところはありがたいことに肯定的なコメントを頂けておりまして、ほっとしております……!
前ノートでもちょっとお話しましたが、フィールーンはヒロインでありながらセイルと同じく物語のもう一人の主人公、という扱いです。なので作者的には、ひとつも手を汚さずに世界を守るというのは虫が良すぎるだろう、と思っております。返信コメにも書いたのですが、あの場面でフィルが直接手を下さずに終わらせるやり方も考えてました。アガトがトドメを刺す、または次の敵とかがチラッと出てきて口封じのためにオルヴァを殺すとか。でもやっぱりここでついにフィルに頑張ってもらうことにしました。6章ですし魔法も学んできたことですし、そろそろ主戦力のひとつとして戦いに身を投じてほしいと思ったからです。
3章でフィルはセイルに、『困っている者を全て救うつもりでいる』という旨の宣言をしています。この信念は彼女の優しさによって救う余地のある敵にも適用されたりするんですが、今回はついに叶いませんでした。その手は差し伸べたのですが、オルヴァは完全拒否しましたから……(でもそういうところが好評だった模様。よかった)
ここも苦い成長のひとつだと思って書き切ったわけですが、この先わりとこんなのばっかりです。世界は嘘と罪ばかりであり、喜びや希望は本当に貴重なものであるということをどんどん味わっていくことになります。『ドラ嘘』というタイトルは主にセイルのことを指すものではありますが、フィールーンの正義と悪を問う戦いも地味にずっと続いていくのです。セイルは割と相手側の理由は気にしないというか考えないようにしています。このあたりは長年戦いのプロ(ヤクレイウス)に仕込まれた思考の違いでもありますね。
そういえば、まだ戦力になれなくて悶々とするフィルと、寡黙だけど人一倍カラダ張って頑張ってるセイルの様子を描いた番外編『誰よりも強いひと』(全3話)もあります。もし未読の方はぜひ(唐突な宣伝)。他にもこちらの番外編には衣装交換した若者たちがアガトに挑むお話や、前作『勇亡者』からきた不思議な主人公と出会うお話なんかも収録されております。
りゅうじんのぼうけんしょ:
https://kakuyomu.jp/works/16816700428531984510なんだかオルヴァの話から逸れてしまいましたが、彼がちょっとだけくれた情報によるとまだ強い敵がわんさといる様子。それに加えて竜人リクスンとの決着が控えています。とはいえ6章もいよいよラストバトル!応援していただければ嬉しいです٩(^‿^)۶あ、2周年絵描かないと……!w
添付絵はTwitter予告で使ったオルヴァの氷漬け、ノンセリフverです(スイーツみたいに言うテスト)。氷ってどうやって描くん?から調べて頑張って描いてみたのにセリフでほとんど隠れてしまって悲しかったのでここで供養させてください。本人と共に。オルヴァよ、お疲れ様だったな……。今度は平和な国に生まれて、悪い元首なんかやらずに普通に過ごせよ。