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大親友(モルモット)を喪った話

こんばんは。
深海うにです。


近況ノートには
普段通りのうにで明るく近況を書こう!って思ってたんだけど、
今日はちょっと寂しくて悲しくて
とても無理なので、
悲しいうにで近況を書きます。


今の気持ちをきちんと、文章として書くのは無理。
なので本当に書き散らし。
お見苦しい文でも、ご容赦ください。



先日。
7年3ヶ月もの間一緒に暮らしていた
モルモットが亡くなりました。
モルモットとしてはご長寿な部類に入ります。

一番身体が小さいにも関わらず、
一番の食道楽で、なのに偏食で、気も強く、
我が家の愛しい愛しい暴君でした。

晩年になってようやく、
彼の本当の本当の大好物は、
パプリカだと知れました。
色々な野菜や時にはフルーツをあげてきたけど、
中々大好物を見つけてあげられなくてごめん。
まさかパプリカだったとは…!
彼がパプリカを口にできたのは、
およそ一年程でした。

うにがもっと早く
「パプリカ、食べるかな?」
って思いついていれば、
もっとたくさん食べれたのにね。

でもそうしたら、もしかしたら、
飽きてしまったかも知れないか。
他の野菜や果物みたいに。

亡くなった日の朝、
いつも通りパプリカをあげました。
ゆっくりゆっくり口に含んで、
それから少しうとうとしていたから、
暖かいところへ移してあげようして抱き上げたら
彼はしっかりパプリカに齧り付いたままで。
お口からパプリカをぶら下げたまんま
移動させられる姿に笑ってしまった。
寝てもパプリカ、起きてもパプリカの
幸せな朝を過ごしたと思います。

お昼過ぎ、彼はのそのそと
フードボールに近づいて
寄り添うように横になりました。
もうこの時には食べる力はなかったんだろうけど、
食べたい!という気持ちはあったんだと思う。

その姿を見て、呼吸をしているのも確認して、
流動食の用意もあったから、
後で食べさせてあげよう、と思いつつ
出勤時間が迫っていたのもあって、
私はフライパンにクックパーを敷いて、
アジの干物を焼き始めました。

私は昼過ぎ出勤の仕事、
旦那は在宅勤務で、
旦那のお昼休憩に合わせて2人で昼食をとり、
歯を磨いたらすぐ出勤!
が私の出勤日のルーティンなのです。

フライパンでアジを焼きました。
身側6分、皮側4分。
焼き上がったアジの干物をお皿に盛って、
それから彼の様子を見に行きました。

寝ているように見えました。
寝てるの?と小さく声をかけて、
横に座って、覗き込んで、
呼吸が既に止まっていることに気がつきました。

旦那も呼んで、2人で死亡を確認して、
保冷の処置をして、
大好きだったパプリカとチモシーの穗を
口元にすぐ届くように置いてあげて、
私はアジの干物とご飯を掻きこみ、
仕事へ行きました。

あの時、私がアジを焼かなければ。
レンジでチンの食事を用意していれば。
彼が逝くその瞬間も、
隣にいてあげられたかもしれないのに。
亡くなっていたことに
もっと早く気付いてあげられていれば
目もきちんと閉じてあげられただろうに。
もう硬直が始まってしまっていて、
ちゃんと目を閉じることができなくて、
ごめん。



独身時代から一緒にいて、
結婚しても新居までついて来てくれて、
面倒見のいいモルモットでした。

“餌くれヤクザ”なんて変なあだ名で呼んでごめん。
“パプリカの取立てに来た!”なんて茶化して
ほんとすまん。


飼い主とペットの関係というより、
悪ガキと悪ガキの友情関係とか、戦友とか、親友とか、
そんな感じの関係性だった。

君がおらんのがほんとに寂しくて悲しいよ。
でも長い間、頑張って側にいてくれて
ほんとにありがとうなぁ。



そんな、近況です。

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