『君』を見守ってきたあるひとが、門出を祝し、祝いの言葉を送る物語です。 私が小学生のころ、教室の隅に、いわゆる伝記ものの漫画が置いてありました。杉原千畝や、アンネフランクの話があ…

水難事故で孫を失い、一人暮らしとなった高齢女性。孫が遺した猫が、女性を支え、そして新たな出会いと別れを導いてくる物語。 猫と人が一緒にいて、一緒に暮らす。それは猫がいない生活とな…

過去の、心の、闇。それに惑う人達が、互いを想い合い、慮り、心を配る話です。 冴狗は幼い頃に親を亡くし、黒に引き取られた。黒と冴狗は家族として仲を深めていく。しかし、黒には暗い過去…

何かに立ち向かえるような良いことじゃない。崇高な何かでもない。 なんとなく、自分に出来ることだったから。努力賞のような善行だから。 でも、自分を含めた誰かをちょっと助けるには、そ…

高校受験の時、親や先生や友人の期待が重くて、猫を撫でていました。 撫でさせてくれるチョロい奴。撫でられるのが嫌いな奴。寄ってきてくれない奴。 無理に追いかけないようにしながらも、…