心身に不調を来たして実家に戻った妻。〈お掃除ロボット〉すら満足に扱えない夫は子供のためにハウスキーパーを雇ったが……。◆ タイトルは四字熟語で「熱心に願い求めることと、冷静に本質…

入院すると言って出ていった妻の去り際の一言が引っかかって仕事が手につかない夫が深夜、目にしたものは……。◆ タイトル「薫陸香（くんのこ）」は、琥珀を指す岩手県久慈の方言。umbe…

旧友に誘われて出掛けた、リゾートというには寂れた雰囲気の海辺。ホテルの宿泊客には土曜の夜にだけ特別な“お楽しみ”がある。但し、新月の晩を除く。異様なナイトアクアリウム探訪がもたら…

結婚から四年。可愛い妻には一つだけ困った点がある。それは春先に奇行に及ぶことで……。◆ タイトル〈noctambule〉は「夜遊び（あるいは夜歩き）する人」の意。すこし・ふしぎな…

2016年に熊本応援一次創作文章アンソロジー『みどり芽吹く』に寄稿した書き下ろしショートショート。テーマが広義の「みどり」でしたのでピリッと皮肉を利かせてみました。

結婚55周年＝エメラルド婚式を迎えた老夫婦の、婚約当時のエピソード……というフィクション。◆ 自主企画《500字恋愛！書いてみよう》参加用の書き下ろし、ちょうど500文字。ちなみ…

『５分で読書 2022』《恋愛編》のお題を目にして思いついたネタ。 制限字数に満たないのでエントリーしていませんが、 一応「だれにも言えない恋」のタグは付けておきました。

自主企画『お伽噺シリーズ』雪女編に参加。現代版「雪女」を意識して書き下ろしました。タイトルの読みは「もっけい」。無言のうちに合意が成り立つこと，また、その合意（コトバンクより）。

夫と合流するタイミングを待ちながら、息子を連れて船旅に出た女。彼女の前に現れた青年は……。ミステリアスなショートショート。

好奇心旺盛な姫は王の秘密に触れてしまう――。ちょっぴりシャルル・ペローの「青ひげ」を意識したショートショートです。

オチ以外はほぼ事実に基づいた話です。日常の謎ショートショート。

タイトルは辞書に載っている熟語で読みは「せいか」。 休暇を願い出ること、また、そうして得た休みのこと。 ずっと昔、祖母に聞いた話を思い出し、うーんと（かな～り）加工して書いてみま…

舅の葬儀が済んだ後、遅れてやって来た弔問客と相対した私が察したこと。

いわゆる「小さいおじさん」の話。 【参照】小さいおじさん https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%84%E…