このところ、最低な社会情勢や、運や器用さで乗り切っていた人生がいよいよ破綻する予感に打ちのめされ、このままだと本当に心がだめになってしまうな、というところで踏ん張っていたが、もうすべてを諦めることにした。というか、諦めるほどの現実が私には存在していないでしょう、と落ち着いたのだった。
生きてる間ずっと居心地が悪かったし、それはどれだけ生きても変わらないだろう。それでもなんでか現実から見逃されてなんとなくここまで来れてしまった。それならこれからも現実を欺いてみせよう。どちらにしろ私には何もない。
いままで素敵なガラクタを集めて過ごしていたけれど、最近は現実に押しやられてぺしゃんこになってしまった。
本格的に創作を始めた頃、当時考えていた世界に名前を付けるのに適当に英和辞典を開いた。出てきたのは "strange" と "delusion" 、「奇妙な、見知らぬ」、「欺くこと、思いこみ、妄想」。いまにして思えばあまりに私におあつらえ向きなことよ。私はコミュニティが苦手でどこでも stranger だし、ぜんぜん上手く行っていない現実を騙くらかして生きてきた。これまで大丈夫だったことなんてないのになんでかここまできてしまった、それなら今さら絶望することなんてあるだろうか?
私は運が良い。それすらも妄想かもしれない。しかし、これほど社会生活が苦手なのにここまで来れたのは幸運以外に何がある? (そのくらい私は生きるのが下手なのだ)
私には何にもない、私はこれからも現実を騙し続けてやる、失うものもないのだから、そんなに不安にならないでいい。何の役にも立たないまま、ぺしゃんこの心に素敵なガラクタを詰めて、私がそれを素敵だと信じていれば、きっと世界も騙される。