お時間を頂きありがとうございます。
本日、みなものみたま2 159話を掲載しました。いよいよ、祭りが始まります。無事に琴美に想いを伝えることはできるのでしょうか(; ・`д・´)
さて、今回はタイトルでもあります「みなもが出世しないのはなぜ?」 にお答えします。
「出世」と言うと、いささか言葉が人の世界ぽくなりますが、みなものみたま1で、みなもが火の神を茶化して使っていましたのでここでも使ってみました。(^^;)
さて、神様は経験を積んだり、勤めをはたしていくと末座から下座へとそれぞれ格も上がっていくことがあります。火の神も末座でしたが、いまは下座へ上がっています。それなら、当然みなもも上がってもおかしくないのですが、みなもは上がることはできません。実は、みなもだけでなく水波野菜乃女神の妹(分霊)は全て末座から上がることはないのです。
その理由は、アサナミの神の勤めにあります。アサナミの神は神の御霊を預かるという大きな勤めがあります。これは、全ての神にとってとてつもなく影響を与えるものです。と言いますのも、この勤めを受け持つ柱は、自分の意にそぐわない神がいれば、御霊を取り上げ神としての力を奪うことが可能なのです。そうなれば、地上も大海も思うがままに支配することができます。この勤めはある意味最高神の力をも超えるものです。
もっとも、アサナミの神は全ての神に公平であり、地上神、大海神からの信頼も厚いため、不満を漏らす柱はいません。そういうことで、アサナミの神以外でこの勤めを果たせる柱はいないと言えます。(∩´∀`)∩
また、神々からの信頼が厚いのにはやはり理由があります。
地上神と天上神の争いが終わり、神謀りが開かれるようなりました。そこには「格」が存在して、末座、下座、中座、上座、太古神と意見が纏め上げられていきます。格が上がるにつれて、意見を纏める力も強くなります。太古神や上座の神には多くの分霊が存在しています。その分霊もまた格が与えられています。水波野菜乃女神にも妹(分霊)が存在します。実は、みなもがそうであるように妹(分霊)は社に迎えられているわけでなく、川や池や水路など小さな祠に祀られています。ゆえに、その数は多いのです。もちろん、忘れ去られ天津が原に帰った妹もいますが、その数は群を抜いています。さて、これほど多い妹の格が上がっていけばどうなるでしょうか。神謀りで意見を纏める力をアサナミの神が持つこともできるようになります。そうなっては、他の神々からの信頼を得ることはできなくなります。そこで、アサナミの神みずから、「水波野菜乃女神の分霊は、妹(分霊ではあるが同じ神ではない)であり、末座から上がることはない」という縛りをしているのです。(*^-^*)
いまは、みなもは、水面野菜乃女神としてアサナミの神の子となりましたので、格も上がっていくことができます。
お付き合い頂き、ありがとうございました。(*´▽`*)