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作品が暗黒すぎてスミマセン

昨日、更新した『嗚呼、我がオカ研……』の中身がグロ過ぎて、かえって皆様にご心配をお掛けしてしまったようでどうもすみません。

いえいえ、那智は大丈夫ですよ。

ただホロコーストについては知れば知るほど、人間というのは本当に環境さえ整えば簡単に悪魔になれるんだなあ、と妙に納得してしまったりして、確かにちょっと闇落ちしてしまいそうにもなりました。

あ、そういえば観たことがある方もいるかもですが、15年ほど前のホラー映画に『ムカデ人間』というのがあるんですけど(最強級のスプラッターホラーなので観るのはあまりお勧めしません)、これのモデルがナチスドイツで残虐な人体実験を繰り返したSS医師らしいです。

本当にもうこれ、人間のやる……というか考えられるモノではないと思うのですが、下記画像の参考資料『人間の価値ー1918年から1945年までのドイツの医学ー』を読めば、「ああ、なるほど、そういうことも当然あったんだろうなあ」と考えてしまうんですね。

あとこの本を読むとドイツがどうしてヒトラー率いるナチ党に傾倒していってしまったのかもよく分かります。
やはり経済って大事なんだなぁ、と。

というわけで心配してコメントをくださった皆様、ありがとうございます。
那智は大丈夫です。

『嗚呼、我がオカ研……』は23万字を超えましたが、まだまだ続きますorz
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

8件のコメント

  • 人間の価値、読んでみたいです。
    最近「フランケンシュタインの誘惑」という番組の録画を見て、最初は崇高な目的で始められた医学的模索が、どんどん意味のない人体実験に変わっていき、しかもごく普通の一般市民がその試料として投入されていく様を目の当たりにし、「誤った使命感の恐ろしさ」のようなものを実感しました。
    オカ研にもそんなテーマが感じられますね。
    暗黒の題材で大変だと思いますが、続き楽しみにしています!
  • 資料集めしているうちに闇落ちしちゃいそうになることありますよ、私も。
    特に霊的なものより人的なホラーを書いていると、ヤバイことになったりします。
    以前、新鮮な人肉を嗜好するという話の中で、カニバリズムのことを調べまくっていて、3話分くらいは吐きそうになりながら書いたことがあります。
    なかなか胃にくる作品は、特にノンフィクションが混ざる作品については、作者自身も少なからずダメージを受けながら書いているんじゃないかと思います。

    資料となっている本は、なかなか手に取るのも怖そうな本です。
    季節鬱も激しい私には堪えそうなので、やめておきましょう(^_^;)
  • 更新をいつも楽しみにしています。
    見た目からして闇が詰まっていそうな参考資料ですね。
    手書き部分は全然読めませんが、何が書かれているのか知りたいような、知りたくないような……。

    私は調べ物で闇堕ちはしないのですが、「うわあ……」と思うことはありました。書くためにその世界に入り込まないといけないので、なおさらですよね。
  • 鐘古さん、返信遅くなり申し訳ありません。

    まさにこの本に書かれていることはその『フランケンシュタインの誘惑』と被る内容のものだと思います。
    第一次世界大戦で敗北したドイツは関係各国に途方もない額の補償金を支払うことを余儀なくされ、その国家的貧困の中で国民を飢えさせず、また結核を予防していかなければなりませんでした。
    ただそれはどう考えても無理なミッションだったのです。
    そして行き着いたのは国民を働ける者と働けない者に分けてトリアージすること。戦前の段階で肉体的、精神的不具者は治療という名目で隔離病院という安楽死施設に送られました。つまりそうすることにより国民ひとりひとりのコスパを上げたということでしょう。
    さらに水晶の夜以降、もともと疎んじられてきたユダヤ人をあからさまに迫害する社会になり、最終的にそれがあの大量虐殺につながっていくのです。
    現代に生きる者からすれば全く信じがたい愚かしさですが、もし当時、自分があの国にいたら多分何もできず、あるいはまさにその『誤った使命感』を胸に率先して彼らを迫害をしていたかもしれないとも思えて少しゾッとしました。

    まあ、オカ研ではここまでのことを書くつもりはないのですが(そもそも書けませんし)、この当時のドイツのただひたすらに暗い色合いのようなものを感じていただければと思います。

    コメント、ありがとうございました。
  • 緋雪さん、返信遅くなり申し訳ありません。

    この本の読み込み、確かに「え、マジかそれ」という絶句の連続でした。でもカニバリズムの資料集めと読み込みはきっとそれ以上、無茶苦茶ヤバそうですね。確かに胃にグッとくる作業だと思いますが、でもそれも含めて創作ということなのでしょう。
    緋雪さん、よく耐えられました。
    でも今は胃も歯もあまりご無事ではなさそうなので、無茶はなさいませんように。

    話は戻りますがこの本を読むとつくづく人間というは置かれた状況によって天使にも悪魔にもなれる生き物なのだなと思いました。
    でもそんな中にも最後まで自分の善良さを失わずにナチスに抵抗した医師などもいて、そういう話で救われたように思います。

    でもやはり今の緋雪さんはやめておいたほうが良さそうです。
    もし読むなら『スキップとローファー』にしておいてください(どんだけ推してんねん^^;)


  • 圭以様、返信遅くなり申し訳ありません。
    いつもオカ研の更新を追いかけてくださってありがとうございます。

    この表紙の手書き部分に目を付けるとはさすがです。
    これはナチスドイツ下で開校されたボーゼン帝国大学解剖学研究所の死体記録の抜粋だそうです。
    つまり死体に付けられた番号と氏名、そして死因の要約といった感じでしょうか。
    いやはや本当に悍ましいものです。

    調べ物は楽しいことが多いのですが、書くためにはたまにはこういうのも出てきますよね。
    出来るだけ闇落ちしないようにがんばります💦
  • あれですよ、
    深淵をのぞく時、向こうものぞいていて、目が合ったら、ニヤッと笑われ、誘われるように近づいたら、出てこれなくなった……。違うかな^^;
    那智さんが、無理し過ぎて、そのようにならないかの心配です^^;
    いや、もちろん大丈夫とは分かっているのですが^^;
    ちなみにムカデ人間は、話だけは聞いたことがあるのですが、話だけで、もうお腹いっぱい状態でした^^;
  • 七倉さん、コメント並びにお気遣いいただきありがとうございます。

    そうですね。
    この本を開くと確かに「深淵を覗くとき……」という感じで緊張感が走ります。でもこういうことを知れて良かったとも思います。これは繰り返してはいけない歴史ですから、ちゃんと知ってこういう残虐なことが本当に行われたのだと心に刻んでおく必要があると思いました。

    はい、那智は大丈夫です。
    わりと切り替えは得意な方ですから。

    あ、でもちなみに『ムカデ人間』はやめておいた方がいいです。
    あれはさすがに切り替えるのに時間が掛かりましたから(観とるやん笑)

    オカ研はスローですが頑張って更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。
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